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「恋愛の本質とは、真っ暗闇の高速道路を無灯火で走るようなものだ」
つまり、遊びではない本気の恋愛は命がけであり、無謀に突っ走ると高い確率で事故って命に関わる。
昔から「愛は盲目」=「Love is blind」と言うが、本当に心を奪われる物に対して人は危険なほど判断能力を失うことがある。
無灯火で暗闇を突っ走る行為は確かにドキドキしてスリリングだろうが、走っているドライバーはそれが出口のない暗闇であることも、自分の車のライトが点いてないことにも気付いていない場合が多いということが問題だ。
この危険を回避するためには、本気で恋をしないか、本気になってもライトは点けるか、本気の時ほどアクセルを踏まないか…オトナでもなかなか出来そうもない話になる。
そして、本気の恋愛をしているとすれば、その時は少なくともブレーキは壊れていて効かないと思っておいた方が良いだろう。
「恋愛というクルマにブレーキは無い」
わたしの好きなポルシェというクルマには、強力なブレーキが備わっている。
だからこそ、安心してアクセルを踏むことができる。
しかし、残念ながら本気の恋愛の加速はポルシェターボ並みにあるにも関わらず、ブレーキは全くきかない。
「本気の恋」がそういう危ない乗り物と同じだということを、実際に経験する前に少しでも娘には知ってもらいたいというのが父親の気持ちだが、いくら遊び人の父親が言ったところで残念ながら説得力はなく、経験してから気付くというのが現実なんだろう。
結婚というものが、この本気の恋愛の延長線上にあるというのも考えにくい。
無灯火のまま結婚まで突っ走って、結婚後も無灯火で行くというのは自殺行為だ。
少なくとも、冷静にブレーキを踏んでライトが点灯していることを確認してから結婚を考えて欲しい。
本気かどうかと、ライトが点いている点いていないは、実は関係がないということもわかる人にはわかるだろう。
本気の恋は、無灯火であることが多いが、無灯火だから本物だとは限らないし、点灯していても本気の場合もある。
恋愛感情というものの揺らぎは、なかなか理性でコントロールできるものでは無い。