あなたは「お金持ちになりたいですか?」
本当のお金持ちは、世界に僅かしか存在しません。
つまり、世の中の殆どのひとはお金持ちではありません。
そして、その殆どのお金持ちではない人たちが、心のどこかでお金持ちになりたいと思っていながら、お金持ちではないが、貧乏というわけでもなく、取りあえず食って行けている現状に満足しようとしていたり、下を見て、自分はマシだと考えたようとしたり、お金持ちになりたいというような浅ましい考えは持つべきでないと自分を説得したりしつつ、やはりお金持ちになりたいと思っているのではないかと思います。
「お金持ちになりたい!」「お金が大好き!」「お金さえあれば幸せ!」と考えることは、別に浅ましいことでもなく、普通にみんなが思っていることなので恥ずかしいことではありません。
リッチになりたい、成功したいと考えることは、前向きでポジティブな発想と言えますし、「人間は望まないことを実現できない」というのも事実だと思います。
しかし、現実にお金持ちの人は、既に腐るほどのお金を持っているわけですから、「お金持ちになりたい!」とは思っていない訳です。
ここには大きな盲点があるように思われます。
ふと、考えてみたのですが、だとすると、「お金持ちになりたい!」という欲求の強いひとほど、確率的にはお金持ちになれないのではないか?ということです。
普通に考えると、「お金持ちになりたい!」と強く願っていて努力をしているひとのなかから一握りの成功者が生まれるというような気がしますが、だとすれば、ほぼ今存在しているお金持ちのほぼ100%がかつてお金持ちになりたいと願っていたひとということになるはずです。
これは実際インタビューしてみれば分かることですが、おそらくお金持ちの成功者の殆どは、「お金持ちになりたい!」という願いのもとにそうなってはいない感じがします。
というのは、なぜか彼らからは「お金の匂いがしない」からです。
お金に細かいというのはあると思いますが、お金に対する執着のようなものをあまり感じません。
お金に執着をして、お金持ちになることを目指してお金持ちになった人からは、お金の匂いがぷんぷんしますが、実はたいしたお金持ちではなかったり、あっても無くなってしまっていたりするものです。
多分、お金という単に価値の中間媒体物に過ぎない何かの呪縛にとらわれてしまうと、生きることの意味や主体がお金の世界に引きずり込まれてしまうからかもしれません。
投資というものも、基本はお金の世界です。
投資で生き残ろうとするならば、「お金の呪縛にとらわれたまま、投資好きになっていく」・・・ことを避けなければならないでしょう。
そこに勝者の投資原理は存在しないからです。