成功に必要なのは努力か、才能か?
長年にわたり議論されてきたこの問いに対して、心理学者のAngela Lee Duckworth(アンジェラ・リー・ダックワース)氏が、そのどちらでもない新たな説を提唱しています。
彼女が語る、第3の成功因子「グリット 」とは?
Grit とは「不屈の精神」「気骨」などと訳される言葉ですが、Clutter と同様、擬音語でもあります。困難を前にして歯ぎしりをしている、あのギシギシという音です。
Boston.com の記事によれば、この Grit が、今心理学者の間で子供の成長と成功を導く一つのバロメーターとして注目されているそうです。
成功者がもつ共通点「グリット」とは?
それは高学歴や知能の高さではありません。
外見の良さでも、身体的能力の差でもありません。
「グリット」とは、物事に対する情熱であり、また何かの目的を達成するためにとてつもなく長い時間、継続的に粘り強く努力することによって、物事を最後までやり遂げる力のことです。
グリットはスタミナを必要とします。
1つの夢や目標を実現するために毎日毎日、朝から晩まで、夢中になって頑張り続けることです。
それも1週間、1ヶ月といった短期間ではありません。
数年間ずーっとです。
頑張って、頑張って努力し続ける、そうすることで、やがて夢や目標が現実のものとなるのです。
グリットは短距離走ではありません。長距離走なのです。
あきらめの悪い、執着心の強い、しつこいやつ。
しぶとい、粘り強い、折れない心、不屈の精神力。
ストーカー癖があるひとも、実はグリットが強いかも知れません。
成功するためには、あきらめない心が必要だということでしょう。
そして、そのあきらめの悪さも、成功するために備わっている人間の能力のひとつだという説が興味深いです。
私もあきらめの悪い方ですが、これからは「Mr.Grit」と呼ばれることを目指したいと思います。