あなたが香港に行く理由 | Mr.Gの気まぐれ投資コラム

Mr.Gの気まぐれ投資コラム

50代グダグダちょい悪おやじMr.Gの趣味と海外投資に関するコラムです。
香港を拠点に活動する個人投資家であり、自称「投資戦略予報士」Mr.Gがお伝えする海外投資の生情報。
ねだるな勝ち取れ、さすれば与えられん!

最近は週刊○○とかメジャーな雑誌に「海外への資産流出」「キャピタルフライトの加速」といった記事が取りざたされ、「富裕層のみならず多くの人が香港をはじめ海外に口座を開設しキャッシュを持ち出している」と書かれている記事を目の当たりにして、「自分も早く行動を起こさなければ!」と思われる方も多いことでしょう。


HSBCをはじめ、どんな銀行にどのように口座を開設し、現金を持ち出しているのかなど、詳細に及ぶ記事は、もちろん英語の不得手な人の管理上のリスクなども記述しているものの、どちらかといえば大衆を扇動する効果が大きいように思われます。


そのせいか、香港に口座開設に訪れる人の勢いは加速しているように見受けられます。


また、私が提唱するオフショア口座、積み立て、一括という「オフショア投資の3つのプロセス」の中で最も重要な「積み立て投資」をその流れで申し込む人も同時に増えています。


おそらく来年にかけても、このトレンドの加速は強まっても、弱まることはないのではないかと予想しています。


「ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん!」ではないですが、危機を予測して行動を起こす場合には、「あわてるな、冷静に、そして静かに着実に行動せよ!」ということが大切です。


マスゴミがどう言おうと、我々には関係ありません。


危機があるかないかなど、誰にもわかりませんし、関係ありません。


危機があることを前提に行動することが我々の常識であって、隣人のすることを見て真似をする人たちの常識ではありません。


あなたが、いくら奮起して香港で銀行口座を開設しようが、積み立てプランを購入しようが、そのことによってあなたの未来が確実に救われるわけではありません。


それはひとつのプロセスであって、自分を守ってくれるツールを入手している段階に過ぎません。


あなたが香港に来て体験しなければならないこと、学ばなければならないことはそれ以外にもたくさんあります。


香港は、中国本土と外界を繋ぐお金と人とモノが大量に流れる蛇口として見事に機能しており、その活気はまさに、「流れる川の如し」です。


方や日本では、お金も人もモノも流れず淀んでしまっており、藻やヘドロが発生して匂いまで放っているかのように見受けられます。


ビジネスマンがビジネスの激戦地「ジャブロー」のごとき上海で戦わなければならないのと同じように、お金のことはお金が好む、お金の集まってよどみなく流れる場所で考えるべきです。


HSBCの口座開設もフレンズプロビデントの積立投資も、その一部であり、僅かな一歩に過ぎません。


我々日本人が、これから世界で戦って生き残る道は、戦死者の大量に出るであろう険しい道のりです。