“THE WATCHERS”
ダコタ ファニング。
大きくなってからはあまりパッとしない印象だったけど、最近ちょこちょこ出てる。
デンゼルさんとの久しぶりの競演のイコライザーも、やっぱりイイ味出してた。
そんな彼女主演。
アイルランド。動物を扱うショップで働くミナ(ダコタ)はある日店主の依頼で鳥を届ける為に出かける。奥深い森の深部で車が故障。助けを求めて彷徨っていると初老の女性と出会い、森の中の小屋へと導かれる。そこでは日没から陽が出るまで、得体の知れない者がマジックミラー(こちらからは見えない)越しに観察する部屋で過ごし、決められたルールに従わなければならない。元々いた3人だが、ミナがやってきたことで脱出を模索することに転換を余儀なくされる。得体の知れない者の正体は?脱出することは出来るのか…
ってな話。
シャマランの娘が監督の本作。
親の七光。
オトンの名前が出るだけでシャマラン映画という不安と期待が否応がなく上がる(笑)
最近では“オールド”で期待を裏切る面白さ。
その後の“ノック”でやっぱりアカンやん(笑)ってなった不安定感がある意味シャマランらしいやん。
からの娘。
どうなん?
うん。
得体の知れない者を扱いつつも女性らしい作品(今の時代言っていいかはわからないけど)に仕上がってると思う。
ダークで御伽話でホラー要素もありつつ、テーマは家族愛であり、人間の弱さであり、そこからの再生の物語になってて奥が深い。
どんでん返しに固執することなく映画として昇華させてるのは、二世としてのDNAを感じる。
ダコタを起用したのもこのテーマなら納得。
すごくイイ意味で円熟してるな。
天才子役ってその後ボロボロが多いのに、本当に賢い人なんだろうなって思った。
オトンの後光をどんどん利用して魅力ある作品を造っていってほしいね。