飲んで、呑んで、食べて、観て、猫と戯れる日々…

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猫と、ディズニーリゾートと、京都のお寺と、映画と、飲み歩きが大好きな、オヤジの独り言…海外旅行もっと行きたいな

“SPEAK NO EVIL”





そもそもの本国デンマークの題は“ Gæsterne”で意味は“招待客”

英題の意味は“悪口を言ってはいけません”

邦題“胸騒ぎ”はわけわからんけど、主人公夫妻の心情を言い得て妙で鑑賞後は納得。



イタリアでバカンス中のデンマーク人夫妻と娘。あることをきっかけに旅先で息子連れのオランダ人夫妻と仲良くなる。帰国後しばらくしてからオランダ人夫妻から「週末我が家に来ないか?」と誘いの葉書が来る。悩みつつも訪れる事に。歓迎を受けるが、少しずつ違和感とすれ違い感が増幅。それは最悪の結末への序章でしか無かった…

ってな話。


GW中に始まったGODZILLA。

先週末から始まった猿の惑星。

大作2本だけど俺、

猿嫌いやねん…

GODZILLAも走ってるし、敵も猿らしいし、惑星もオリジナルが秀逸すぎてリメイクから手ぇ出してない。


そんななか、映画サイトで見かけたこの作品。

どうせシネマート系で大阪遠征か?

いえいえ、ユナイテッドシネマのコアな選定。

地元でやるじゃん👌

で、鑑賞。




あかん、マジで救いよう無いわ。

途中から随所に現れる違和感と流れる不穏な音楽。

あの場所で引き返していればのターニングポイント。


そう自分達にもある、他人への気遣いが自分に返ってこない時の不信感や、「当たり前」とか「常識」とか「社交辞令」が噛み合わない時の感じが満載。

仕事でしか付き合いの無い相手と旅行に行ったりしたときの、知らなかった面を垣間見てしまう感覚。

合わない人間ってのがわかる瞬間。

生きてく上でそういう相手を感じるセンサーって大事やね。


しかも国の違う相手の家…

そんな不快感を味わいながら、絶望的ラストへ突っ走っていく(泣)

やっぱりこの映画はホラー映画なのです。

わかっていても救いようの無い主人公と、「たられば」の連発に精神を疲弊させながらエンディング。


まぁ、こういう作品が好きなので大満足。


“THE FIRST OMEN”







ホラー映画の金字塔、オーメン。

子供の頃に観たオリジナル。

2006年の正当なリメイク版はラストが秀逸だった。


そんな物語の前日譚。


修道女になるためにローマの教会にやってきたマーガレット。自身も幼少期から身の回りで不思議な事が起こっていたので、世話をする子供の中の少し異質な子を気にかけている。そんな中、残酷な事件が周りで連発。いったい何が起こっているのか…

ってな話。


ダミアン誕生秘話‼︎

前日譚なので、最終的にダミアンは生まれるわけで、そこまでをいかに面白く描けるかにかかってる。

オリジナルでは「山犬(キリスト教で不浄とされている)と人間の間に生まれた子」、オトンの墓掘り返したらやっぱり犬だったっていう設定のみ。

神父が連れてきて養父に預けるのも「ただの孤児だから」(教会の前に置かれてた…)的な設定だって思ってたけど、今作のまさかの設定に驚愕。

続編が出来そうなラストだったので、それはそれで面白そうって思ったよ。

あと、向かいのシアターがIMAXでオッペンハイマーやってるからか、時折椅子が響いて揺れる。

怖いっちゅうねん(笑)



んーと、自分の書きたいことはネタバレに繋がるので、未観の方は以下閲覧注意で。


























ホントに個人的見解。


自分は宗教とは昔の人が考えた「人を支配する」「金を集める」為のものすごく上手く考えられたシステムだと思ってる。

無神論者の自分としては、これだけ科学技術が進んで世の中のほぼ全てが説明できる世の中で、神様仏様なんて絶対いないじゃん。

でも、自分自身も神社では神聖な気持ちになるし、仏様に手を合わせる事には、素直に自分の気持ちに向き合う機会だっていうのは本当に純粋に思ってるんだ。


でもさ、戦争もテロもあらかた宗教が絡んでるのに、世の中では新興宗教だけが問題視されたりさ。

子供の頃から親の影響を受けて、日々神様(キリストやアラーに限らず)を信仰する生活を送るのって、ある意味全ての宗教って洗脳だよね。


そんな世の中、しかも圧倒的にキリスト教圏の欧米制作の映画においてのこの作品におけるダミアンを生み出す理由が

“若者が神を信じなくななってしまう時代の変革期に、悪魔を世に解き放つ事によって、もう一度教会の威厳で民衆を支配する”

ってことをコンセプトにした事が凄いって思ってしまった。

ハリウッド作品におけるホラーやスリラーって、結局キリスト教圏の宗教感に基づいた作品、特に悪魔が出てくる作品が多いのに、この設定で、しかもホラーの金字塔のオーメンの前日譚で造るってのが斬新すぎ。


時代の流れがそうなってきてるのかなぁ?


支離滅裂で申し訳ないが、一つの映画で深く考えることも珍しいので書いてしまった(笑)






“OPPRNHEIMER”





なかなか日本公開が決まらなかったこの作品。

クリストファー ノーラン作品はほぼ観てきているので、制作段階から凄く気になっていた。


原爆の父、オッペンハイマーと原爆開発…

ってな話。


監督らしく時間をイジるのを忘れてはいない。

モノクロ映像とカラー映像で時間を分けながら、2つの時間軸で物語は進んでいく。

約3時間の長尺で、ほぼほぼ役者の演技だけで進んでいくのに、眠気皆無でグイグイ引き込まれる。

まぁそれだけの役者を集めてるわ。


公開にあたって日本では、投下シーンや被害のシーンが無いことを問題視する声があったようだけど、この爆弾の怖さはちゃんと表現できているし、何よりも科学者のプライドと知識欲や探究心故の行動を利用しようとする戦時下の軍や政府。

天才科学者の変人(奇人)ぶり。

そのあとの使うだけ使って切り捨てる感じや、そこへ付け込んでくる悪い奴らをドラマとして表現できてるのは、映画の完成度としてやっぱりオスカー取っただけはあると思う。

そこへ来てノーランの音使いの上手さ。

IMAXを100%堪能させていただきました。