Dear Snow 4 | シークレットサイン *嵐大宮妄想小説*

シークレットサイン *嵐大宮妄想小説*

嵐さん大好き、サトシックの妄想ブログです。
今日もリグレットと向き合いながら、
主に大宮の腐った妄想小説を書いています。

 

 

 

 

 

 

 

「ニノは今や作戦部のエースというだけで
なくこの国の運命と機密を握る重要人物…
基地を一歩出るにも許可と監視が必要な
身分なのに、危険な北方の前線になんて…
許可が下りるわけがないよ」


相葉くんの言うことはもっともで、
それは俺も分かっている。でも…


「でも、何事にも例外はある。
例えば…総司令官勅令の隠密行動なら?」

「ニノ…!」

「ちょうど、さっき口説かれたとこ」


そう言って笑うと、
それがどういう意味なのかを察した
相葉くんが眉を寄せた。


「身体を使うつもり…?」

「取引材料を持ってる、ってだけの話だよ」

「今までに使ったこと…経験あるの?」


相葉くんに余計な心配をさせないために
ある、と言おうと思ったのに、
昔から何故か相葉くんには上手に嘘が
つけなくて…黙り込んでしまった。


「ニノ…確かにニノなら総司令官に勅令を
書かせることが出来るかもしれない。
でも総司令官は、ああ見えて抜け目ない。
相応の代償を覚悟しないといけないよ?」

「うん、そうだろうね…」


相葉くんはしばらく逡巡したあとで、
諦めたように息を吐いた。


「やめとけ、って言っても…聞かないか。
ニノは昔から大野さんのことになると、
人の話なんか聞かずに突っ走ってたもんな」


それから、机の引き出しを開けて、
チューブのようなものを出してきた。


「最初の衝撃で舌を噛まないように、歯を
喰いしばってるんだよ。それで…終わったら
洗浄した後でこれを塗って。化膿止めと…
あと痛みも少し、和らぐから…」

「相葉くん…」


渡されたそのチューブ…
それは開封されていて、相葉くんが使った
ことがある、ということを示していた。


「…ありがとう」

「…本当はニノにそんなもの、
使わせたくないんだよ?」

「うん、分かってる」


でも、どのみち総司令官と寝るか硫酸を
被るかの選択だったんだ。


だったらこの交渉材料を最大限有意義に
使ってやる。


「情報部の現在の動きは?」

「伝令の人選まで。内容はまだ伏せてある」

「北方との連絡経路を遮断しといてくれる?
本部基地を出た後で俺が伝令と入れ替わる」

「…分かったよ」


相葉くんにお礼を言って、一度自分の部屋に
戻り、軽くシャワーを浴びてから、
再び総司令官の部屋へと向かった。


ノックをして名前を告げると、
「入れ」すぐに返事が返ってきた。


「失礼します」

「何の用だ」


総司令官は先程訪ねた時と全く同じポーズで
椅子に座っていた。


「噂を、本当にしていただきにきました」

「ほう…どういう風の吹き回しだ?」

「別に…利口になっただけです。
私も自分の身はかわいいので」


真意を探ろうとする総司令官の目を
まっすぐに見つめ返し、口角を上げた。


「いいだろう…
こっちへ来い、可愛がってやる」


そう言って手招きする総司令官の元へ、
…ゆっくり歩を進めた。