tuMuぎと雪降る夜のペチカ。 -4ページ目

芳しい



tuMuぎと雪降る夜のペチカ。-カフェ


ペットボトル1本分

飲んでしまえばすぐだったのに、

点滴だと身体に浸み入るのに

こんなにも時間がかかるのね。

鈍い滴、知らない天井の模様は、

とても、暇。



こんなふうに立ち止まると、

自分が卑小な、青い蜜柑を口にしたきもちになります。

燃やし続けていたともしびが

しょんぼりしてしまう。

時間もたっぷりあって、急に静寂になって。

しばらく、考えてしまう。

惜しくなると、いつでも「また明日」にしてきたもの 

壊れてしまうくらいなら、慌てないでいいや、と

しまいこんだ未練の、

蕾が膨らんで、仄かに漂う。

おざなりに手を差し延べてきたものが、

裸になります。



慣じんでしまうと、手強いな。

奥底では嫌じゃないんだもの、

理性とモラルでは、充分じゃないみたいです。

どっちつかずだし、顔を見ながらだと

やっぱり、言葉に迷いがでてしまいます。

でも、そこをなびかずにいることが課題で、

どれだけ染まらない精神でいられるか。

それがお互いの為ですが、

携帯電話が震えるのを気にしている内は、

むつかしいかな。

何時まで経っても、だらしがないな。

本音と、身振りは、必ずしも一致していないのだけど、

知らないでしょうね。

ただひとつ、貫き通すつもりの思いがあれば、

まだ救われるのかもしれませんが、

女子たる生き物は、

愛じゃないものでも動けてしまうから、

弱く、往々に許しがちです。

仕事のことも、友人も、恋についても、

時に悩ましかったりで、

心が萎れて、胸がちくちくしたりするときは、特に

誰かの袖の端っこは、

まるで、誘惑のようにも感じます。



だから、もらった一輪が破棄できなかったり、

平日の夜にマフィンとか焼いたりして、

つい、一目会いたくなる。

つい、落していった香りに、苦しい溜息がもれる。

それに、どこかで翻弄されたって悪くないと思ってる。

私にしたって、溺れかけているのね。



桜が咲いた日も、嵐が吹き荒ぶ日も、

変わらずそこには貴方がいて、

ゆっくりと包まれているだけで、

はやくはやくと繰り返すのだけど、

さようならを、遠ざけてしまう。

首を横に振るだけ、

ちょっとだけ、声にできたら

済んでしまうことなのに。

純情可憐なごっこはいらないよ、

もう少し、離れたくない。



みせかけの、

少し都合の良い、幻を見ていたいな。

自転車はライドしながら、

かたわらで感じるのは、南風と

実のない、内緒話。




優しすぎるのだって、駄目なんだよ。

夜にとり残されるのは、厭だよ。




絡んだ指をほどかないと、

胸の扉を、閉ざさなきゃ。



なにをかばうの、

何に、キスしようとしているの。

決めなきゃ、いけない。



耳に快い、あなたの率直な思いが

私を崩してゆく。





まどろみのなか、

触れれば、戻れなくなるかな。




ほら、始めよう。