tuMuぎと雪降る夜のペチカ。 -3ページ目

イミテーション


tuMuぎと雪降る夜のペチカ。-夜景



16階でした。

毎日顔を合わせているのに、インターホンを押すのは

照れくさかったです。

初々しいというか、なんでしょうね、この感覚。

不安で吐きそうで、昨日も今日も一生懸命によじ登って、

しがみついた塔のよう。でも、多くを微笑んでいられた夜でした。

窓がおおきーいー

緊張が緩んだ顔が映り込んで、盗まれて、慰められて。

あと、ひとつエッセンスを垂らせば、羽ばたけそうな、

瑠璃が溶けた空はとても綺麗で、雑沓は遠く、

私の「今」からはかけ離れていて、

十字路のような爽やかな一日の始まりは、

捉えきれない、ぐずぐずとした嫌な迷いのなかでした。



寝ぼけ眼に朝日が迎えに来て、

無常のひかりだなぁと、

束の間の逢瀬にぼんやり。

動きたくなくて、シーツにくるまっていました。

ほんとうは、悔しいのに。


1人でうじうじして、怒ったりしている。

曝け出して、甘えたりもしたいけど、

その狭間で揺れている感じ。



仕事を早めに切り上げて、

駆け足で、家まで帰りました。

茶碗蒸しと角煮を鞄に詰めて、

そんなに大事そうに抱えなくっても、

という位に、いそいそと。

崩れたら嫌だったので。

天気予報は、春の嵐。

向かう途中、風が髪をくしゃくしゃにしてくれて、

胸の奥もなんだか、荒れます。



手を休めて、追われることなく、

小さな部屋のなかに広がる彩りだけで過ごしました。

聞こえる音も、浮かんでくるものも。



豆乳スムージー、美味しかった。

苺やパイナップルとか小松菜とか、でも紫色。

珈琲を丁寧に淹れてみるとか、

いつもとは違う時間帯にバスタブに入ってみるだとか、

変わらぬ過ぎてゆく日に

意味や魅力をを加えるのは、自由ですね。

そういう潤いは幸せを膨らませるし、大切なことで。

だけど、季節のかたちや、暑さや息遣いやら、

ことばでは表現できないものたちは、

邪魔が入らなければ、管理もできないんだなぁというのも、最近思うことです。

何をするわけではなく、突然に

頭のなかをくすぐって、この街の景色を掻き混ぜて。

人の心も、

固く結びつけていても、奮い立たせようとも、

自分の思うようには成らなくて、

攫われちゃいます。

それがいいことなのかは一様ではないし、

正義や、実際的なこととは別物ですね。



想いが頼りなくても、

嫉妬や切なさは身近に感じたり、

多分、特別なのかなぁ…

なんて思い始めると、そうなっちゃうでしょう。

貴方が月の裏側に隠れてしまっても、

いつまでも、いとしい気がします。

無責任だけど、心が騒ぐのは単純なことで、

それもひとつの愛かなぁ、

それとも、私が思っているよりも、

皆にとっては、ただのイミテーションかな。



今頃、何をして、どんなことを考えていますか。

想像でおぼろげに見える場面が

少しだけ、

知らない部分は恐ろしくて、恋しくて、

暴いてやりたくなります。



夕方、飛行機雲と並んで歩いていると

なんだか勇気がでます。



雨が洗った、柔らかく濡れた空気や、

目を瞑っても消えない銀河のなかに

包まれているときも、信じられます。

自分のことを、君のことも。



経験したことで、

それに見合うものに出逢えるわけでも、

何かの栄養になるわけでも、ありません。

数でも、濃さでも、なくて。

最終的なものに届いていなくても、

もやもや、きもちが悪くても、

理由やこたえを探すことが順序では、ないんですよね。

別れや終わりの向こうに蔓延る溜息を、

どうしたら、振り払えますか。

胸が空くのが怖いのは私だけじゃなくて、

でも、考えるのは自分のことばかりで、
だから、駄目ですね。



貴方と居るようになってから、

失くしたものと、広がった視界に見た日々を、

手に取るように分かることができたらいいのになと。

なんとなく流れ落ちたり、

風に吹かれて飛んでいっちゃったら、悲しいし、

うっすらでも意義が見つかれば、

寝付けなくなったときにも安心できると思うから。

御守りみたいなものです。

ただの我儘で、ラクになりたいだけです。



しかし、さっぱりです。




明日、急に地球に隕石とか墜ちてきたりしちゃったら、


どうしようかな。




きっと、一緒には逃げないよね。