フライトの時間が迫っていたので店を出て出発ゲートへ向かった
向かっている途中にあった無印良品でおかぁさんが、
機内で使う気持ちいいトラベル枕と、
イタリアでカツアゲされた時でもパスポートとおこづかいだけは守れるトラベルポーチを買ってくれた
心から感謝 感謝。
さったんからは、似顔絵付きのお手紙をもらった
これは不安が強くなった時に読んで気を紛らわそう
出発ゲートにくぐる前に二人に温かく見送られ、僕は何度も振り返って手を振った
成田空港の出発ゲートはくぐった後、折り返して左右二箇所にあるエスカレーターを降りさらに先に進み出国審査をする形になっている
このエスカレーターが見送りに来た人たちとの最後の別れのポイントなのだ
みんなエスカレーターを降りながら、感動的な別れをしている
それをみて、
「次は自分がお別れの手を振る番だ」
と心で涙を堪えた
そしてエスカレーターに乗り正面の見送りのゾーンをみると
あれ
あれあれあれぇー!?
そこにはすでに妻とおかぁさんは居なかった
ま、待てなかったのかな!?
帰り道にあるディズニーランドに
はやくいきたくなっちゃったのかな!!??
センチメンタルのピークを迎えつつあった自分がなんだか恥ずかしく思えた
ヒトは生まれた時から、一人なんだ
そんな言葉が脳裏をよぎる
そう思うと
この現状もストンと腑に落ちた
お見送りにこたえるために
肩あたりまで挙げた掌は
急遽ルート変更も難なく対処し
自然な形で反対側の肩に当て
小慣れた手つきで肩を揉んだ
そうなんっすよ!?
自分肩こりなんっすよ!!
そう自分に言い聞かせた
さぁ、いこう
イタリアへ
※あとで確認したら逆側のエスカレーターの前でお見送りしてくれていたらしい
着々と出国手続きが進んでいった
ここらから機内での壮絶なトラウマとの戦いが始まる
つづく

