陸王 | つましくても、ささやかな幸せ

つましくても、ささやかな幸せ

地位もお金も能力も無くても得られる、日々のささやかな幸せを記します。
内容は、映画・演劇・美術鑑賞&読書感想文&旅行記&趣味の手品&日々の出来事などです。


 会社を存続させるためには、立ち止まっていてはダメだ。絶えず新規事業の可能性を探らなければ生き残れない。しかし、新規事業の設備投資には、多額の資金が必要だ。そんな中小企業の経営の厳しさを痛感した。
 また、会社は小さくても、社員が自分の仕事に誇りをもっているかが、その会社の価値だとも思った。飯山顧問の「本当のプライドってのは、看板でも肩書きでもない。自分の仕事に対して抱くものだ。・・・どれだけ自分と、自分の仕事に責任と価値を見いだせるかさ」という言葉が、非常に重かった。
 大企業を相手に、ランニングシュ-ズの開発に挑む老舗足袋業者「こはぜ屋」の手に汗握る奮闘に、最後まで惹きつけられた。工夫に工夫を重ね、真摯に仕事に励むこはぜ屋の宮沢社長や従業員、飯山顧問、アドバイザ-の村野の姿が、清々しかった。
 1度は怪我で挫折した茂木選手の復活も、感動的だった。茂木選手の苦難とこはぜ屋の苦難が、オ-バ-ラップしていた。