こんにちは
アーユルヴェーダサロンサラスワティの星野です
ここのところ読書に夢中です
2ヶ月ほど前、図書館に行った時に
図書の貸出ランキングがあり面白そうな本があったので
3冊位予約してきました。
1冊は三浦しをん氏の「船を編む」
本屋大賞になった本で読んでみたかったので
読んでみたら、はまりました
面白い、この人の本
もう1冊は
「フランス人は10着しか服を持たない」
良いものを丁寧に長く身に付ける
クローゼットにはそれ程洋服はいらないのですよね
少しずつ断捨離しています
必要ないものは買わない
質の良いものを購入する
等、心掛けています
3冊目が
「嫌われる勇気」
でした。
この本が出版されたのは
2013年ですが、かなりの人気本みたいで
なかなか順番が回って来なくて
予約したこともすっかり忘れた頃にやってきました。
ですが自分の中でモヤモヤしていた時だったので
とてもタイムリーでした
著者は2人いて
岸見一郎氏でアドラー心理学を研究し広めている方と
古賀史健氏というビジネス書やノンフィクションを手がけるライター
古賀さんが岸見さんに質問する形で
アドラー心理学を説明していきます
この心理学は
勇気付けの心理学と言っています
勇気付けとは
子供が人生の課題を解決しうる自信を持てるように援助すること
直面する課題を回避することではない
子供が課題を前にしてどう取り組むかは
本来子供の課題であって、親の課題ではない
このことを念頭においた上で
何ができるか?
どんな援助ができるか?
どうすることが勇気づけになるのか?
子供たちがどのように育つことを目標にするのか?
具体的にイメージすることが大切
と言っています。
親としては子供が転ばないように転ばないように
とついつい口うるさく言いすぎたり、やりすぎたりしてしまいがちですが
それでは子供の自立心を摘み取っているようなものなのですね
わかっているつもりでもついついやってしまいます
この勇気付けのアプローチ方法を間違えると
何もしないよりも悪くなってしまうそうです。
まず
褒めることと叱ることをしてはいけないと言っています。
叱ることの問題として
子供が親の叱責によって課題に取り組んでも
自発的に決心したものでなければ簡単に元に戻ってしまう
叱られることでは何も学ぶことはない
失敗した時にどう責任を取ればいいのか?
次に同じ失敗を繰り返さないためにはどうすればよいのか?
で叱ったり、謝ったりすることではない
失敗したとき、親が怖ければ
子供は失敗を恐れるようになる
そうなると課題に取り組むことすらしなくなる
自分に能力があると思えなくなる
自分は何もできないと思った子供は
そのことが固定観念になってしまう
そうなると他者に貢献しようとは思わなくなり
自分のことしか考えられなくなる
他者に貢献することではなく
他者からどう思われるかを気にするようになる
という事で
褒めることの問題は
叱られるのと同じく、褒められた子供も自発的に行動するのではない
褒められるために何かをする
子供は褒める人がいないと何もしなくなる
褒めてばかりいると自分には課題を解決する能力がない
と思うようになる
私たちは叱ったり褒めることを良しとして育ってきたし
子育てもしてきたので、この理論は??
でしたが読み進めるうちになるほど
と思えてきました。
褒められるともっと褒められたくなる
褒めてもらうために行動する
褒められる=認められることでもある
そうなると本来の目的からずれてきてしまい
人の顔色を伺うようにもなります。
大切なのは
他者からの評価にとらわれないで
自分で考えて自分で選択できる能力を養うこと
例え間違いや失敗をしたとしても
原因を追求し、どうすれば良かったのか?
これからどうしていけば良いのか?
を考えて進んで行くこと
また、短所を長所とみる
自分の価値を認めることができるためには
短所だと思っていることを長所として認める
それによって勇気づけられた子供は自分について
それまでとは違った見方ができるようになる
など
興味深い内容ばかりで書ききれないです。
他にも
自分の価値は貢献感によって得られる
他者に期待せず与える
自己肯定ではなく自己受容
信用と信頼は何が違うのか
仕事の本質は他者への貢献
失敗を恐れるな
他者からの承認は要らない
普通であることの勇気
ダンスするように生きる
無意味な人生に意味を与えよ
他にも色々あり
濃く深い内容です。
アドラー心理学にとても興味をもち
嫌われる勇気の続編が出版されていることを知り
早速購入してきました。
続編は
「幸せになる勇気」
質問者である、古賀氏がアドラー心理学に魅了され
実践するべく教員の道へと進み、現場で壁に当たり
再度、岩見氏の元を訪れアドラー心理学の真髄を
学んでいく様子が書かれています。
私もカウンセリングを勉強してきて
この本を読みアドラー心理学に触れて
自分の学んできたことが一気に整理されとよう感じました。
イマイチ理解できていなかったことが
この本で分かりやすく書かれていて
深いところまで落ちたという実感があります。
この考え方が広く浸透していくと良いなと思いました
私はこの本の著者とは知らずに古賀氏の
Twitterのフォロワーになっていました
Twitterによると韓国でも出版され
かなり人気のようです。
ご興味を持たれた方は是非読んでみてください。
子育てだけではなく人生の教科書的に参考になると思いますよ
ウロコ雲
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