【体が硬くなるのは筋肉が硬くなるのではなく、皮膚や皮下脂肪が硬くなるのが原因】
前屈でつま先に指が届かないと「太ももの裏の筋肉が硬い」と言いますが、
硬くなっているのは太ももの裏の筋肉ではなく、その外側にある皮膚や皮下脂肪なのです。
わかりやすく言うと
「皮をむきやすいミカン」と
「皮をむきにくい甘夏」を想像してみてください。
どちらも皮をむけば最終的に「果汁」になります。
果汁自体はミカンも甘夏も変わりません。
違うのは果汁を包む膜、その膜を包んでひと房にする皮、ひと房ひと房をまとめて包む外側の皮の硬さです。
筋肉もそれと同じです。筋肉は半分以上は水なので、筋肉自体が硬くなることもありますが、
筋肉は伸びたり縮んだりして動くのが仕事なので石のように固まってしまうことはありません。
硬くなるのは皮下脂肪や皮膚なのです。
【「筋膜」とは言うが、筋肉以外の組織もすべて膜に包まれている。その「膜」が伸びないと体は硬くなる。】
「筋膜」という言葉は今は一般的になっています。
でも筋肉以外の血管も神経も脂肪もすべて膜に包まれ、膜と膜を介して組織がつながって「身体」ができます。
その膜が固まって伸びなくなると結果的に身体は動かしにくくなる=硬くなります。
皮をむきやすいミカンと皮をむきにくい甘夏…
身体が硬くなっているのは皮をむきにくい甘夏のようになっている…と思ってください。
人間の体の一番外側にあるのは「皮膚」であり、皮膚はミカンや甘夏の皮のようにつながって全身を覆っています。
その皮膚が皮が硬い甘夏から皮が柔らかいミカンにすればいいわけです。
そこで必要なのが「ずらす」という行為です。
【筋膜リリースは「転がす」よりも「ずらす」「つまむ」方が効果的】
筋膜リリースで使うローラ—を「コロコロ」と転がして使っていませんか?
それよりも皮膚や皮下脂肪を柔らかくするには「ずらす」「つまむ」というやり方をする方が効果的です。
次の動画で前屈でその変化を体感してみてください。
どうでしたか?ただストレッチするよりも変化が実感できたのではないでしょうか?
【皮膚や皮下脂肪が硬くなる原因と硬くしないためにすべきこと】
皮膚や皮下脂肪が硬くなる原因はいろいろあります。
●水分不足
●糖化(糖の取り過ぎによってタンパク質と結合して糖化を起こすと硬くなる)
●外部からの強い刺激を受け続ける(ラグビーやキックボクシングなどのスポーツ)
でも一番は骨をあるべき位置に保つ筋力が低下することが原因です。
筋膜は「第二の骨格」と言われています。
ミカンの果汁がこぼれずに収まっているのはいろんな膜に包まれているからで
重力によって下に引っ張られる力に対して筋肉が骨を引っ張り、あるべき位置に保てないと
外側の皮膚や皮下脂肪を固めることによって体を支えようとします。
筋力不足が体を硬くしている…と言えます。
なので体を柔らかくしたいのなら皮膚や皮下脂肪を柔らかくするだけでなく
骨をあるべき位置に保つための筋力を強化することも必要です。
下の動画のようにやってみてください。
使うべき筋肉が使えないとお尻の外側や太ももの前側に力を入れて支えようとします。
それが股関節が硬くなる原因です。
身体を柔らかくしたいのならまず使うべき筋肉の筋力を強化すること、
そしてそれと平行して皮膚や皮下脂肪を「ずらす」というリリースをするといいでしょう。
膝や腰が慢性的に痛むという方も同じです。
整形外科に行ってレントゲンを撮ってもらっても「異常がない」と言われる痛みは
皮膚や皮下脂肪が硬くなって体が固まってしまうことと筋力低下が原因です。
オンライン体幹トレーニングでは体が硬くならないような体の使い方を身につけるトレーニングを行っています。
それを続けることで楽に動く身体、痛みに悩まされない身体になることができます。
オンライン体幹トレーニングの詳細についてはこちらをご覧ください。
オンライン体幹トレーニングのご案内 | ヨガ・トレーニングで体を変えるスペシャリスト若月政弘のブログ (ameblo.jp)
オンライン体幹トレーニング体験会を行います。
3/20(月)20:00~21:30
ZOOMによるオンラインにて行います。
参加費 1100円
(※体験会後に継続参加を申し込んでくださった場合、1100円は返却させていただきます。)
参加を希望される方はsararunarey@gmail.comまでご連絡ください。
●オンラインクラス
オンラインにてレッスンを行っています。
詳細は予約サイトをご覧ください。
自己啓発のためのヨガ・瞑想サロンTransforman | Coubic
また正しい知識を身につけたい方、正しい指導法を学びたい方は公式LINEへのお友達登録をお願いします。
体験会やワークショップ情報をお届けさせていただきます。