【前屈ができないのは太ももの裏側が硬いからじゃない。】

 

 

柔軟性の指標とされる「長座前屈」ですが、前屈でつま先に手が届かないと

 

「太ももの裏側が硬いから」と一生懸命太もも裏をストレッチしている方が多いです。

 

でも太ももの裏が硬くなるのは二次的な原因であり、そこばかりやっても前屈は変わりません。

 

 

背骨がガチガチに固まっているから前屈ができなくなるのです。

 

 

【背骨が柔らかく動けば前屈も後屈も楽にできる。】

 

 

「背骨が固まる」とは背骨の一つ一つを動かす筋肉が働かなくなり、その外側の大きな筋肉が優位になってしまっているということです。

 

 

 

体を動かす筋肉を大きく二つに分けると

●アウターマッスル☛大筋群と言われる大胸筋・広背筋・大腿四頭筋など

●インナーマッスル☛関節の近くにあり骨と骨をつないでいる小さな筋肉

 

にわけられます。

 

その働きは

●アウターマッスル☛骨を引っ張って体を「動かす」

●インナーマッスル☛関節を安定させ、骨をあるべきところに保つ

              (正しい骨格の位置をキープする)

 

となります。

 

 

関節を安定させる筋肉が働かないと関節は不安定になります。

 

そうなると関節を安定させるために外側の大きな筋肉=アウターマッスルや筋膜で関節を安定させようとします。

 

その結果体が硬くなり背骨が動かなくなって固まってしまうのです。

 

 

背骨が動かなくなって固まるのは関節を安定させるために働くべきインナーマッスルが使えていなく

 

アウターマッスル優位の体の使い方をしているからで

 

 

その体の使い方を変えずに太ももの裏のストレッチばかりやっていても変わらないわけです。

 

 

インナーマッスルをしっかり使えるようにする体の使い方をすることが前屈で楽につま先に手が届くようになる近道なのです。

 

 

 

【背骨を動かせますか?】

 

まず背骨の動きを確認しましょう。

 

写真のように背骨を丸める、反らすという動きをやって背骨の動きを確認します。

 

 

次に下の動画のように背骨を揺らしてみましょう。

 

 背骨の下から上まで(腰椎から頸椎まで)場所を変えて横と縦に揺らします。



 

やった後にまた背骨を動かしてその変化を感じてみてください。

 

 

背骨が揺らせる…ということが「倒れない強さ」につながります。

 

免震構造のビルはビル自体を揺らしてその揺れを吸収し、倒れない安定性=強さ保っています。

 

人間の体の背骨はまさにそれと同じ。

 

 

揺れる柔らかさがバランスを崩して体が不安定な状況になった時の「安定」につながります。

 

 

もちろん揺らせることができるだけではなく、その揺れを吸収し、小さくしてもとに戻せる戻り方を身につけることも必要です。

 

 

それがアウターマッスル優位の体の使い方でなく、インナーマッスルをきちんと使えるようにするということです。

 

 

揺らすことができる柔らかさと、揺れを吸収し元に戻せる力をつけると

無駄な力を使わず体を動かせるので

脱力ができ、関節可動域が広がります。(=柔軟性アップ)

 

 

逆にそれができないから脱力できず、末端の腕や脚がガチガチに固まるから股関節や肩関節が硬くなります。

 

 

背骨の一つ一つを動かす柔らかさが身につけば前屈や後屈はこのように変わります。

 

そのやり方を載せた過去記事をご覧ください。

 

背骨から動きを作ると脚や腕の力が抜けて動きやすくなる。 | ヨガ・トレーニングで体を変えるスペシャリスト若月政弘のブログ (ameblo.jp)

 

 

ヨガのクラスで前屈が苦手な方に対して「アジャスト」という名のもとに背中から「グイグイ」と押して前屈を深めようとさせる指導者がいますが

 

 

そんなことをしてもかえって体は反発し、体を固めようとしてしまうのでケガにつながるし、、その時は良くてもまたもとに戻ります。

 

 

アウターマッスル優位の体の使い方を変える指導をすることが正しい指導ではないか?と思います。

 

 

私もインナーマッスルの筋連鎖をしっかり使えるようにしてからアウターマッスルの無駄な力が抜けた分

 

 

昔できなかったポーズが少しずつできるようになりました。

 

 

 

前屈のみならず体が硬くて一生懸命やってるんだけどなかなか体が柔らかくならない。

 

体が硬くて辛そうにしている生徒さんにどのように指導したらいいかわからない。

 

 

という方は是非オンライン体幹トレーニングにご参加ください。

 

 

関節を安定させるインナーマッスルをきちんと使えるようにし、楽に動く体、痛みに悩まされない体を身につけることができます。

 

 

また指導者の方は正しい指導法を学ぶこともできます。

 

 

オンライン体幹トレーニングの詳細はこちらをご覧ください。

オンライン体幹トレーニングのご案内 | ヨガ・トレーニングで体を変えるスペシャリスト若月政弘のブログ (ameblo.jp)

 

 

1月の無料体験会は以下の日程・時間で行います。

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