石巻レポートその3 | 小林沙羅オフィシャルブログ「小林沙羅のきまぐれ日記」Powered by Ameba

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ソプラノ歌手、小林沙羅のブログです。
出演する演奏会についての日記を中心に、忘れてしまいたくない大切な日々を綴っていきたいと思います。

10月16日の朝、

湊小学校(今は閉鎖中)の運動場に向かいました。

そこからスクールバスに乗って、

元気いっぱいの生徒達と一緒に住吉中学校の校舎へ!

低学年の生徒達が座っているあたりに一緒に座りました。


私は、自分が子供だからなのか、

子供達と一瞬にして仲良くなる才能があります。

バスの中でも賑やかに楽しく過ごしました。

マジカルバナナというゲームをしたり、早口言葉を教え合ったり、

なかなか頭を使う時間でした。


あのね~私のお家は津波で流されちゃったからね、

今は新しい所に住んでるんだよ~

と、自分から明るく話してくれる子もいました。


学校に着いたら私は5年生の教室へ!

1時間目はなんと音楽!

5年生は「紅葉」の2部合唱の下のパートを勉強中でした。

そこで、下のパートを歌う時に大事な事は何か、

どんな姿勢でどんな所に注意して歌ったらいいか、など、

私なりの方法で指導してみました。


2,3時間目は美術。

自分の名前をデザインして絵を書き、色をつけ、

出来上がったら発表。

それぞれにお友達の絵の良いと思った所を発表する、

と言った授業でしたが、

みんなそれぞれ個性あふれる素敵な絵を書いていて、

少しずつ絵が出来上がっていく様子を見ていてとても楽しかったです。


4時間目は私は授業には出ずにリハーサル、

5時間目は体育館でのコンサートになりました!


コンサートは1~6年生がみんな聴いてくれました。

とっても静かにお利口に、そして楽しそうに聴いてくれました。


これがコンサートの時の様子です。


小林沙羅のきまぐれ日記-石巻

日本語の歌はもちろん、

メンデルスゾーンの「歌の翼に」や、プッチーニの「私のお父さん」など、

外国の歌も歌いました。

一番みんなが楽しそうにしていたのは、

ロッシーニ「セビリアの理髪師」のアリア、「今の歌声は」を歌った際、

途中で体育館の壇上から降り、

みんなの座っている所の中に入って行って歌った時です。

近くで聴く大きな声に、みんなびっくりしていました♪



小林沙羅のきまぐれ日記-石巻


最後は紅葉と故郷をみんなで大合唱。

6年生は故郷のメロディーをリコーダーで吹いてくれました。




小林沙羅のきまぐれ日記-石巻


元気な湊小学校のみんなのエネルギーで、

演奏した私達も、元気をたくさんもらいました♪♪


終演後は教室に戻るみんなとハイタッチ!

肖像権の事もあると思うので

子供達の顔がはっきり写っている写真は載せませんが、

みんな本当にいい笑顔をしていました☆


終演後、福間さんとパチリ!



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子供たちの心のどこか隅っこにでも、

今回の思い出がいい思い出として残ってくれたら嬉しいな。

歌っていいな、音楽っていいな、と感じてくれていたら嬉しいな。




湊小学校の校長先生、星先生は、

震災の時に女川の小学校の校長先生でいらっしゃいました。

当時の事を話して下さったのですが、

聞いていて胸の奥がぎゅっと痛くなりました。


口に出す事はあまりなくても、

子供たちの心の中、記憶の中にあるそれぞれの思い、

その上での笑顔、前向きなひたむきな笑顔、

生きるという事、これから、生きて行く、その中で、

大切なものは何なのか、必要なものは何なのか、

漠然とですが、強い力で、胸の奥に訴えて来るものがありました。


星先生、湊小学校の先生方みなさん、

湊小学校の1年生から6年生の皆さん、

高校の恩師であります、東京サポートの松田さんご夫妻、

福間洸太朗さん、どうもありがとうございました。

また湊小学校の皆さんにお会いできる時を楽しみにしています☆



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