[ガン検診]健康診断で使われる「基準値」は、なぜ厳しめに設定されるのか?

 

 

■[ガン検診]健康診断で使われる「基準値」は、なぜ厳しめに設定されるのか?

 

毎年4月になると学校や会社で行われる健康診断…。しばらくして戻ってきた健診結果を見てみると、血圧や血糖値の欄に基準外(異常)を示す「*」マークが付いていてガッカリという中高年も多いでしょう。しかし、それらの項目の中には健診を受けた人の実に3分の2に「*」が付くようなものがあるのを知っているでしょうか?逆に「ALT」や「AST」のように耳慣れないけれど、健診結果に注目したほうがいい項目もあります。

 

長浜バイオ大学・永田宏教授の新刊『健診結果の読み方 気にしたほうがいい数値、気にしなくていい項目』(講談社+α新書)から、あまり知られていない健診の真実をお届けします。

 

 

前ブログ記事『1372:[ガン検診]今や全国民の3人に1人?高血圧と言われる人が急増したわけとは?』より続きます。

 

 

●健康診断の「基準値」はこうして決められる

 

検査項目の多くは、基準値(基準範囲)が決まっています。検査結果の紙にも印刷されていて、基準値から外れると「*」マークが付くのはご存知のとおりです。しかし基準値がどういう数値を元にして決められているか知っているひとは、あまりいません。

 

人間の様々な指標(身長・体重や血圧など)を計測すると、多くの場合、釣り鐘型の分布(正規分布)になることが知られています。そこでこれを医学に応用したものが、健診などで使われる基準値です。

 

まず医師によって「健康」と判定された人を大勢集めて、目的とする指標を測定します。正規分布ですから、中央付近は人数が多く、裾野に向かうほど人数が減っていきます。つまり分布の中央付近にいるほど「普通」であり、裾野の両端に行くほど「珍しい」というわけです。

 

ただしこの段階では、単に珍しいだけに過ぎません。もともと医師が健康と見立てた人たちですから、珍しい数字が出ても、その人は健康に違いありません。しかし逆に病人だけを大勢集めて測定すると、「普通」に入る人が少なく、「珍しい」人の割合が高くなっています。

 

そこで正規分布の上位と下位を適当に線引きすると便利だということになり、上下各2.5パーセントを除いた範囲を「基準値(基準範囲)」と呼ぶことにしたのです。

 

 

●20項目の健診で、すべて基準値内に収まるひとは23

 

ただそう決めたことにより、健康な人でも確率的に100人中5人が、基準値から外れることになってしまいました。しかし健診の項目は多岐にわたります。20〜30項目は当たり前です。

 

そうなると、全項目で基準値内に入るひとは、かなり珍しくなります。20項目の健診で、すべて基準値内というひとは2〜3とも言われています。

 

逆に言えば、基準値を外れる項目がいくつかあったとしても、それだけで不健康とは言えないということです。ただし健診の項目のなかには、この「95パーセント」ルールから外れているものもあります。BMI、空腹時血 糖値、LDLコレステロールなどです。健診は主に生活習慣病の予防を目的としているので、本来の基準値よりも厳しい数字を入れているのです。

 

なかでも血圧は極端な例です。実は1987年以前は、高血圧の明確な定義がなく、「年齢+90〜100」といったザックリとした目安に基づいて、各臨床医が診断を下していたのです。

 

 

●高血圧の基準値を巡って、高血圧学会と人間ドック学会が対立

 

その状況は欧米でも似たり寄ったりでした。その後、1980年代に入って、アメリカで血圧と脳卒中や心臓病の関係の研究が進んで、上180以上を高血圧としようということになりました。日本でも1987年に、同様の基準が採用されたのですが、この基準に沿って高血圧と診断された患者は、全国で180 万人に過ぎませんでした。

 

しかし2000年前後から、世界中でさらなる高血圧の基準の見直しが進み、2008年にはついに130以上が高血圧とされてしまったのです。

 

その結果、日本人の3人に1人が高血圧と言われるぐらい、患者が(潜在患者も含めて)増えてしまいました。

 

この基準には出た当時から批判が多く、2014年には日本人間ドック学会が「上147、下97までは正常」と発表したのです。これに日本高血圧学会が強く反発…。お互いにしっかりとしたエビデンスを掲げて主張しているだけに、落としどころが難しい…。

 

結局、今日では「上140以上、下90以上」を高血圧と呼ぶようになっています。ただ日本高血圧学会は、いまでも「上130未満、下80未満」を目標値として掲げています。

 

 

●高血圧で儲けたいメーカーの思惑

 

また高血圧を巡っては、製薬メーカーや食品メーカーも強い関心を抱いています。今世紀に入って基準値が厳しくなり、患者が急増したお陰で、製薬メーカーの売り上げは急拡大しました。

 

さらにトクホ(特定保健用食品)や健康食品業界も参戦して、いまでは合計で1兆5000億円とも2兆円とも言われる「高血圧市場」を形成しています。もちろん家庭用血圧計や血圧が測れるスマートウォッチも売れています。

 

高血圧の基準値を130から147にされたのでは、数千億円分が吹っ飛んでしまいますから、基準値は単に医学上の問題だけでなく、高血圧市場を支える各企業にとっても大問題です。そして各企業とも、製品と広告を通じて、全力で日本高血圧学会の基準値や目標値をサポートしているのは、ご存知のとおりです。

 

 

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