[ガン検診]今や全国民の3人に1人?高血圧と言われる人が急増したわけとは?

 

 

■ [ガン検診]今や全国民の3人に1人?高血圧と言われる人が急増したわけとは?

 

毎年4月になると学校や会社で行われる健康診断…。しばらくして戻ってきた健診結果を見てみると、血圧や血糖値の欄に基準外(異常)を示す「*」マークが付いていてガッカリという中高年も多いでしょう。しかし、それらの項目の中には健診を受けた人の実に3分の2に「*」が付くようなものがあるのを知っているでしょうか。逆に「ALT」や「AST」のように耳慣れないけれど、健診結果に注目したほうがいい項目もあります。

 

長浜バイオ大学・永田宏教授の新刊『健診結果の読み方。気にしたほうがいい数値、気にしなくていい項目』(講談社+α新書)から、あまり知られていない健診の真実をお届けします。

 

 

●上が130を超えると大問題?

 

健康診断を受けた際、身体計測の次は、たいてい血圧測定になります。

 

医学的には「血液(血流)が動脈の内壁に与える圧力」が血圧です。単位は「mmHg」、水銀柱を何ミリ押し上げる圧力かを表しています。血液は、心臓(左心室)が収縮することによって、全身に送り届けられます。このときの血圧がもっとも高く「収縮期血圧」、一般的には「上の血圧」と呼ばれています。

 

逆に心臓が拡張して肺からの血液を取り込むときが、血圧がもっとも低くなります。これが「拡張期血圧」ないし「下の血圧」です。

 

基準はどうなっているのでしょうか。テレビCMなどでは、上が130を超えると大問題であるかのように煽っていますが、そんなことはありません。日本人間ドック学会の基準は、表6のとおりです。

 

 

 

●1987年までは「上180以上」まではセーフだった         

 

臨床的には、上が140以上(かつ下が90以上)になると、高血圧と診断されます。ただし159までは「1度高血圧」、つまり軽い高血圧とされています。それでもすぐに薬を始めようという医者もいますが、まずは食事や生活習慣の見直しから、という医者も大勢います。ちなみに上130〜139は「高値血圧」といって、まだ様子見(経過観 察)の段階です。

 

昔はもっと基準があまく、1987年より前は「年齢+90〜100」と言われていました。たとえば50歳のひとなら、140〜150より低ければ問題なしでした。 厚生労働省(旧厚生省)は1987年に高血圧の基準を発表しましたが「上180以上」というものでした。ところがそれがどんどん下げられて、2009年に130となったのです(高血圧治療ガイドライン2009:日本高血圧学会)。

しかしさすがに行き過ぎとの声が大きく、現在は前述のように少し緩和されています。

 

 

●70代前半の半数以上が「要注意」に

 

では実際の血圧の分布は、どうなっているのでしょうか。下の表7に令和2年度(2020年度)の、東京都における収縮期血圧(上の血圧)の分布と、上下の血圧の平均値を載せました。

 

 

注目すべき点は、男女とも年齢に伴って「要注意」や「異常」の割合が増大することです。

 

たとえば40代前半の男性では、要注意は22.7パーセント(「130以上140未満」と「140以上160未満」の合計)ですが、70代前半では 52.1パーセントに達しています。さらに異常(「160以上 180未満」と「180以上」の合計)は、40代前半男性で1.4 パーセントしかいませんが、70代前半になると6.4パーセントになっています。女性でも同じ傾向が見られます。

 

また平均値を見ても、上の血圧は年齢とともに上がり続けています。40代前半と70代前半を比べると、男性で10 以上も上がっていますし、女性では20以上も上がっています。

 

 

●若者と老人を同じ基準で判定していいのか

 

この問題について、加齢に伴って血圧が上がるのは自然な現象であって、むしろ年齢に応じた基準を作るべきだという意見が、かなり以前から出ていました。しかし実際に基準を変更しようという動きはまったくなく、若者から老人まで同じ基準が使われ続けています。

 

基準値が180以上の時代には、高血圧患者はかなり少なめでした(全国で約180万人)。表7を見ても明らかなように、いまでも180を超えるひとは、男性70代前半で1パーセントですし、女性70代前半で0.9パーセントに過ぎません。

 

 

●厳しい基準値で「潜在患者」が大量発生

 

基準値を厳しくしたおかげで、患者は大幅に増えました。潜在的な患者も含めて、全国で3000万人とも4300万人とも言われています。ただし厚生労働省の「患者調査 (令和2年)」によれば、定期的に医者を受診している患者数の推計は約1500万人。患者の2〜3人に1人しか受診していないことになります。

 

高血圧を放置してはいけないという話を、よく耳にします。それが医学的には正しいのでしょう。しかし4300万人が本当に医者に行きだしたら、病院はたちまち患者で溢れかえり、医療崩壊を起こしかねません。

 

さもなければ、今の「3分診療」が「1分診療」になるか、どちらかです。それよりもこれだけ多くの潜在患者が出るような基準値そのものが、どこか変なのではないでしょうか。

 

健診結果が「正常」か「異常」かを決める「基準値」…。この基準値はどのように決められているのでしょうか。そこには患者を増やしたいひとたちの思惑も見え隠れして……。

 

次回ブログでは『患者が増えれば儲かるメーカーも?健康診断で使われる「基準値」はなぜ厳しめに設定されるのか』へ続きます。

 

 

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