前に言いましたが、ヒロシは、シニア大学での部活動の位置づけとして、クラシックギターを弾いています。

 

大学卒業以来、数十年のブランクを経て練習を再開しましたので、まずはいいギターが欲しくなり、退職金の一部で世界的に有名な名前がRで始まるスペインの製作工房のギターを購入しました。

 

もちろん中古です。もちろんというのは、新品は手の出る価格ではないということもありますが、ある程度弾きこまれて年季が入っている方が、木が枯れていて鳴りが良いものがあるからです。

 

手に入れたギターは、表面板が赤みがかった色の杉で出来ている非常に音が明るく鳴りが良いもので、低音高音とも良く響くかなり弾きやすいものでした。音色は少し軽いスペインギター的(フラメンコにも合う)といったようなものですね。

 

ただし、弾く爪の削り方をいい加減にするともろに音が変わってしまうほど敏感で繊細な反応を示すので、演奏に手抜きをすればすぐに分かってしまうこわさもあります。

 

学生時代に弾いていた日本人製作家の松で出来たギターは、重く、固く、弾きにくいのですが重厚な音がするものでしたので同じギターかと思えるくらいに対照的です。

 

ギター選びは、楽しいものですが難しくもあり、一生のうちに多数を買えないものにとっては、演奏人生を左右することにも近い選択になります。

 

ヒロシも、今のギターに早く会っていれば職業人時代も中断することなく続ける気になっていたかもしれません。これから始められるような皆様には、早い段階からいいギターで習われることをお勧めします。

 

そのためには、良い先生に習うことも必要ですよね。それはこの次に。

定年後なぜ大学生になったかという話は以前にしましたので省略します。

 

学校での勉強や受験、就職前の大学での科目履修や、就職してからの資格試験や昇任試験など・・・

 

現役時代は、ずうっと何かに追われて学ぶということが普通は多いと思います。

 

専門性を高めるために範囲の狭い分野を針のように突き詰めていくというのも楽しいでしょうが、

 

ヒロシの場合は、逆に広がっていきます。

 

人一倍好奇心が強いことがそうさせるようです。

 

AからZに順に向かっていくのではなく、興味が湧いて学んだ結果から別の興味が湧いてきた分野に移っていき、

 

それが無限につながっていく感じです。

 

現在は、「アメリカの政治、経済、歴史」に向かっています。

 

これは現在のトランプ問題などの世相の影響もあるのですが、

 

実は「ヨーロッパの芸術」を学んだ後、連鎖反応的に知りたくなったので「アメリカの芸術と文化」を学びましたが、

 

これが意外に面白かったので案外知らないアメリカのことをもっと知りたくなったという流れでもあります。

 

強制されない自由な学びは、エンターテイメントに近く、非常に楽しいです。

 

ただし、何かの理由で義務感が出たら即止めることにしています。

 

退職後暇を持て余している方があれば、ぜひ学ぶことをお勧めします。

 このところNHK総合テレビで手塚治虫の「火の鳥」のアニメ版(抜粋で5編)が再放送されていました。ヒロシは、若い頃に一度ペーパーで全作を読みましたが、非常に印象に残る漫画でした。というのも手塚治虫のライフワークでもあるこの作品は、命、生と死、進化、戦争、平和、宇宙、神、仏、輪廻などのテーマが、過去から未来にわたって壮大なスケールで描かれている作品だからです。

 アニメ版は、今までに映画をはじめいろいろとあったようですが、ヒロシが見たことがあるのは2004年にNHKで放映された「アニメ火の鳥」で、今回再放送されたものだけです。

 火の鳥というのは、時として鳳凰のような形で現れる宇宙エネルギーの化身のようなものとして描かれていて捉えどころが無いものですが、現代の宇宙論におけるダークエネルギーを示唆するような感じがします。

 手塚治虫は、その美しい描画、幅広く知的なセンス、壮大で哲学的、先進的でかつ幅広いテーマ、分厚い読者層などからいまだに日本史上最高峰の漫画家だと信じています。そのライフワークですから氏の考え方や持ち味がすべて出ているといえます。アニメ版では、音楽も偶然なのかヒロシが敬愛する音楽家たちの手によるものになっています。

 テーマ曲は、いつも仕事のバックで聴いていたチェン・ミンさんの二胡と諌山実生さんのヴォーカル、バックはチェコフィルです。そして、音楽担当は、内池秀和さんと野見祐二さん、中でも野見さんは、ジブリ作品「耳をすませば」で流れるみずみずしい音楽を書かれた作曲家です。エンディングテーマは、歌唱力抜群で大好きな中島美嘉さんです。

 テーマ曲のモチーフになった原曲は、手塚治虫が生前愛していた作曲家ベートーベンのピアノソナタ第8番「悲愴」第2楽章の主題です。これも実は大好きな曲です。暗い感じの1楽章と3楽章に挟まれたこの小曲は、未来への希望と勇気が湧いてくるような、明るく背中を押してくれるような不思議な暖かさを持った曲です。
ちなみに、ヒロシは太極拳をするときには、このテーマ曲をバックにすることにしていますが嘘でなく元気が出てきます。

 ヒロシは、クラシックギターを弾きますが、よく他楽器の作品をギターにアレンジしたものも弾くときがあります。この曲もいくつかギター編がありますが、メロディーが豊かなのでそれなりな曲にはなるのですが、どうしても感情豊かに弾くところまで到達しません。 そこで、これはやはりピアノでなくてはダメだと思い立ちました。なぜかこの曲だけでいいから死ぬまでにピアノで弾けるようになりたいと思うようになりました。

 ヒロシは、小学生低学年でバイエルを練習したことはありますが、それ以来60年間ほぼ触ったことのないピアノで、無謀にも原曲そのものを練習しはじめました。そもそもクラシックギターは爪を伸ばして弾くので、ピアノとは両立しにくいのです。 コロナ禍ということもあって、毎日練習して約半年でどうやら形になりましたが、いまだ挑戦は続いています。

そんなこともあって、大好きだらけのこのアニメを見返しみると、昔と違った気づきを得ている自分を発見し、手塚治虫の偉大さを改めて噛みしめています。