学習生活に戻るということは決めたものの、

 

いくら好きだからと言ってサラリーマン生活から

いきなり一人で管理する生活に移るのは心配でした。

 

そこで一つだけルールを作りました。それが、「一日一善」ならぬ、

「一日一向上」を目指すというものでした。

 

退職後の生活には張りがなくなる心配があったのですが、

壮大な目標(例えば司法試験など資格試験を目指す的な)のために

向上するというのではなく、

 

「人間として死ぬまで少しづつでも向上していくこと、

そのために一日一日を意味のあるものにしていくこと」

 

という私の本来の目標を実現するためのものです。

それを毎日、日記(私の場合スケジュール帳のようなもの)

に付けています。

 

日によっては複数になることもありますが、

ゼロにはならないようにハードルを下げています。

 

放送大学で講義を受けたことも、

例え一回分であっても新しい知識を得たのだから

その日は、一向上したことにしています。

 

定年後なぜ大学生になったかという話は以前にしましたので省略します。

 

学校での勉強や受験、就職前の大学での科目履修や、就職してからの資格試験や昇任試験など・・・

 

現役時代は、ずうっと何かに追われて学ぶということが普通は多いと思います。

 

専門性を高めるために範囲の狭い分野を針のように突き詰めていくというのも楽しいでしょうが、

 

ヒロシの場合は、逆に広がっていきます。

 

人一倍好奇心が強いことがそうさせるようです。

 

AからZに順に向かっていくのではなく、興味が湧いて学んだ結果から別の興味が湧いてきた分野に移っていき、

 

それが無限につながっていく感じです。

 

現在は、「アメリカの政治、経済、歴史」に向かっています。

 

これは現在のトランプ問題などの世相の影響もあるのですが、

 

実は「ヨーロッパの芸術」を学んだ後、連鎖反応的に知りたくなったので「アメリカの芸術と文化」を学びましたが、

 

これが意外に面白かったので案外知らないアメリカのことをもっと知りたくなったという流れでもあります。

 

強制されない自由な学びは、エンターテイメントに近く、非常に楽しいです。

 

ただし、何かの理由で義務感が出たら即止めることにしています。

 

退職後暇を持て余している方があれば、ぜひ学ぶことをお勧めします。

 中部電力の浜岡原子力発電所のデータ改ざんのニュースは、

 

ご承知のことと思います。

 

稼働を急ぐあまり安全性の確認がおろそかになることは、

 

コスパやタイパを重視する今の社会においては、

 

他の場面でもいくらでもあると思います。

 

 特に、安全性を最優先する仕事においては、

 

言うまでも無く「セイフティファースト」は当たり前で、

 

よく工場の中にも「安全第一」という標語のポスターが

 

掲げられていますよね。

 

あまりにも当たり前すぎて目にも入らなくなります。

 

では、ファースト以外の次順位に優先されるものとは何でしょうか?

 

この標語だけで具体的に意識できるでしょうか?

 

 ヒロシが昔聞いた、アメリカ航空宇宙局(NASA)での話しです。

 

 “Safety first; schedule second.”(安全第一、スケジュール第二) という表現が、

 

スペースシャトルの運用原則として公式文書に登場します。

 

 これは、スケジュールが第二だとはっきり掲げることで、

 

安全性の確認のため完成期を延ばさねばならなくなった時のような

 

判断が悩ましい場合の判断基準として、

 

スケジュールは必ず安全性に劣後すると明確に指し示すものです。

 

しかもこれは最高責任者の言葉としてトップダウンで徹底しなければ

 

意味がありません。

 

 中部電力も原子炉の稼働を政府や経営者から

 

目標年に間に合わせるよう相当なプレッシャーを受けていたことは

 

想像に難くありません。

 

 そして、NASAの標語にはありませんが、民間企業の場合は特に、

 

優先順位の三番目として、“cost third.”が付くと思いますから。

 

ヒロシが現役の頃も

 

そういうプレッシャーの中で仕事をした覚えがありますが、

 

経験上、

 

標語の言葉がひとつ違えば、

 

全く違う結果が生まれるものだと思うのです。