過飲症候群の続きです。
赤ちゃんに「飲み過ぎ」症状があり、体重の増え方も多いときは、
「ミルクの量を減らしてみませんか?」とご提案することがあります。
するとなかには、
「産婦人科では順調ですねと言われたのに」
「小児科で大きいと言われたことがない」
「大きく育つのはいいことだって言われた」…と、びっくりされてしまうことも。
具体的にAくんの成長を書きます。
▪️生まれた時の体重 2800g
▪️退院したときの体重 2740g
(生理的体重減少中)
▪️1か月健診の体重 4100g
(+52g増加/日)
▪️4か月健診の体重 8200g
(出生体重の2.9倍)
▪️9か月の体重 8400g
増加ペースの参考はこちら。
赤ちゃんの体重が増加する目安
生後1か月ごろまでは、25g前後/日
生後1ヶ月ごろからは、20g前後/日
生後4~6か月で出生体重の2倍
生後12か月で出生体重の3倍
※50g以上/日の増加は過飲症候群の可能性
生後5か月までのAくんは、母乳のあとに粉ミルクも飲ませていました。
しかし明らかに体重増加が多いため、
医者や助産師が関われば、粉ミルクをやめるアドバイスをするはずです。
しかし、
Aくんの診察をした小児科医は粉ミルクを減らすアドバイスをしなかったばかりか、
肥満による糖尿病
を疑ったのです。
Aくんは糖尿病の検査を受けましたが、もちろん異常はありません。
だって原因は、ミルクが多いだけなのですから。
Aくんママが助産院へお越しになったのは、生後5か月のとき。
そして、その時点から粉ミルクをやめて母乳だけにしました。
ママは「ミルクを足さなくてはいけない」と考えていたようでした。
「まさか自分が母乳だけで育てられるなんて」と驚いていましたが、母乳はたっぷり出ています。
その後、粉ミルクをやめてからというもの、
Aくんの成長は緩やかになりました。
もちろん栄養が足りないわけではありません。
ちょうどよいペース配分を、Aくんが見つけたのです。
お金を払って粉ミルクを買って飲ませて、それで糖尿病検査をするなんて、いろんな意味でもったいない💦
しなくてもいい心配はしてほしくない💦
Aくんのようなことは、残念ながらよくあります。
「本当に必要な粉ミルクなのか」
迷った時には気軽に相談してくださいね。
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