「赤ちゃんが母乳を吸わないのは出が悪いから」
「よく泣くのはおなかがすいているから」
そう思ってミルクを飲ませている方のなかには、
実は反対で
赤ちゃんに飲ませているミルクの量が多すぎて、
満腹で母乳が飲めなかったり、おなかが張って泣いていることもあります。
このように赤ちゃんが飲み過ぎていることを
過飲症候群といいます。
過飲症候群の赤ちゃんによくある症状
- 50g/日以上の体重増加
- 吐き戻しが多い
- いきみ
- ゼコゼコ音や鼻づまり
- でべそ
- 多呼吸
- よく泣く
- 反る…その他
先日お会いした赤ちゃんも過飲症候群でした。
生まれたときの体重は2850g。
1か月健診の体重は4480g。
授乳方法は「母乳+粉ミルク」の混合栄養で、3時間ごとにミルクを100㎖ずつ。
抱っこするとすぐに反りかえるため、
パパもママも「反りやすい」ことを心配していました。
赤ちゃんの体を診察したところ、大量の吐き戻し。
まるで「こぼれる」「あふれる」ような吐き戻しです。
おなかが張っていて、でべそ。
ウンチは3日に1度しか出ていない…。
おっぱいを近づけると拒否するように顔を左右にふるので、
ママは「母乳の出が悪くて怒っている」と思っていたそうです。
しょっちゅう泣いているために、
「おなかがすいている」と思いミルクを足し続けていた…。
まさに典型的な過飲症候群です。
そして、このような赤ちゃんは少なくありません。
とてもよくお会いします。
多くのパパやママは
・よく泣く
・母乳を飲ませるとのけぞる
・便秘
・吐き戻す…
という症状が心配なため、
「おなかがすいてかわいそう」とミルクを飲ま続けます。
中には、搾乳して母乳を飲ませている方もいます。
赤ちゃんは、
空腹だと泣くと考えられていますが、満腹すぎるときも泣きます。
満腹すぎるときの泣き方は、高音で叫ぶような泣き方です。
おなかが張って苦しいために、反っているのです。
つまり慢性胃もたれ状態なんですね。
上記のような過飲症候群の症状がある場合、
しばらくミルクを減らして(またはやめて)、泣き方やご機嫌の変化を観察するとよくわかります。
もし過飲症候群だった場合は、
ミルクが減ったら(またはやめたら)、泣き方が穏やかになったり、体の反り方がふんわりと変化していきます。
あるママのご感想をご紹介します。
うちの子はどこに行ってもよく泣くので、なんでこの子はこんなに泣くんだろうと自信を無くしていました。そして混合栄養に疲れ果て、母乳をやめようと思い助産院へ行きました。
「ミルクの量が多い」と言われたときは、「よく泣いているのにそんなことを言われても」と納得できなかったけれど、先生のお話に説得力があったのでミルクの量を減らして母乳を何度も飲ませるようにしてみました。
しばらくは泣くたびに怖くて「やっぱりミルクが足りないんじゃないか」「母乳をやめてしまいたい」と思っていたのですが、1週間たったころから泣き声が変わって笑うことが増えました。はじめは半信半疑だったけれど、ミルクを減らしたら穏やかで育てやすくなったんです。
そして今ではミルクは全く飲ませておらず、母乳だけです。まさか私が母乳だけで育てられる日が来るなんてとびっくりしています。あの時に自己判断で母乳をやめずに、助産院へ相談に行ってよかったと思ってます。
おひとりおひとりによって状況が違うので、
「もしかしてうちの子も」と思った方はご相談くださいね。
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