4月の復職に向けた母乳育児相談が増えてきました。

 

「仕事をするか母乳を続けるか、どちらかを選択しなくてはいけない」と考えるママもいます。

 

しかし、

ママと離れる時間が増えるからこそ、濃いスキンシップをとってほしい。

 

また、スキンシップだけではありません。

 

復職後にミルク育児をしているママに比べ、

「母乳育児を継続しているママの方が欠勤数が少ない」という調査結果があるんです。

 

source:Breastfeeding and Working Woman. Core Curriculum for Lactation Consultant Practice ,2008

 

育児中でも働きやすい企業の方が離職率が下がるため、雇用者にもメリットがあると考えられています。

 

「でも、お仕事があるのにどうやって授乳を続けたらいいの?」というママへ。

 

「保育園に通わせながらおっぱいを続ける方法」は、実はとっても簡単。

 

①昼間はミルクで夜はおっぱいという変則授乳

 (※およそ6ヶ月以降)

 

6か月を過ぎればおっぱいの勢いもおちついてくるので、昼間に吸わせなくなれば夜だけ出るおっぱいに進化します。

 

始めの数日はおっぱいが張って痛むこともあるので、入園の1ヶ月~2週間前から準備したほうが安心です。

 

②冷凍母乳を与える方法

(※およそ生後6カ月未満)

 

仕事の休憩時間におっぱいを搾り、冷凍(または冷蔵)保存をして保育園で飲ませてもらう方法です(保育所との相談が必要です)。

 

冷凍母乳パックを準備し、入園までに搾り方を練習します。

 

そして、次第に保育園の食事をしっかり食べられるようになったら、①の方法で夜間母乳にして昼間は保育園のご飯を食べるというやり方。

 

そんな復職後の母乳育児体験記をご紹介します。

 

ついに仕事復帰を致しました。

保育園で7時半~17時半まで過ごしました。 

 

「平日昼間はミルクなのに休日は母乳だけ」という形も可能であることに、正直驚いています。

 

卒乳前に「預けるならミルクにした方がいい」と、さまざまな情報や先輩ママの声がありました。さらに、授乳間隔があかず寝不足になる日々のなかで、「ミルクだったら寝てくれたのかな?」と思うこともしばしばありました。 

 

けれど、復職して子どもと離れる時間が延びたことで、母乳の存在に本当に感謝しました。帰宅するなり、子どもを待たせることなく、授乳ができること。

 

会いたくて触れたくて仕方なかったわが子に、授乳しながらスキンシップがとれること。

 

夜泣きがひどくなる中で、ミルクのように間隔を気にせず、欲しがったらすぐにくわえさせられること…。

 

一生懸命吸うわが子が汗びっしょりになることを、自分の肌で感じられること。

 ああ、母乳をあきらめなくてよかった…と心底思っています。

 

添い乳だから眠りが浅くなるといった考えもあるようですが、添い乳だから私も息子とつながっていられると今は思えます。

 

仕事復帰のタイミングが早かったんではないかということは、正直今でも思っています。けれど、復職は夫と相談して決めたこと、自分で出した答えです。

 

久々のお仕事は緊張しますが、やりがいを感じて楽しいのも事実です。

 

息子との時間は短くなったけれど、離れている時間があるからこそ、濃密に過ごせてい気がします。

 

母乳育児は子どもだけではなく、母親である私にも欠かせないと思うようになりました。

 

本当にご相談してよかったです。

(生後7か月男子のママ) 

 

この方には、赤ちゃんがうまくおっぱいを吸うことができない時期があり、涙しながらがんばった経緯がありました。

 

復職前に「母乳育児と仕事は両立できるよ」とお伝えしても半信半疑だったそうですが、今では上手に両立していらっしゃいます。

 

もしも復職してから「おっぱいの張り」が心配な方は、張りが軽くなる独特な搾り方をお伝えしています。

 

復職後の授乳が心配、または乳腺炎になりやすい方は、ぜひご相談くださいね。

 

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直井亜紀の書籍です。