それでね、+5はそこだってきみが指さしてくれたから、
実際に-3+5をやっていこうと思うんだけど、
どんな風にやると思う??
-3はこっちで(数直線の左側)、
+5はここね(同じく数直線の右側)、
これを「計算」というと、なかなかどうやるのか初めは難問かも。
いま、一緒に両方の数字の場所を数直線上でとらえたけど、
またちょっと違う方向からいってみようか。
-3+5という問題では、先に-3が来てるから、
まずは-3を基本の位置としよう。
それで、+5なんだけど、これって小学校ではどう読んでた?
(「たすご」と生徒さんが答えてくれます。)
そう、そうよね!たすご!
ちなみに4足す5なら?
(「9」)
うん、それはこの数直線上で表してみるとどんな感じ??
まずスタート地点が4ね(数直線で+4の位置)。そこからどっちへ進む?
(「右」)
どうして?
(「右にいくほど大きくなる」)
そうね、OKOK!
それで、きみが言ってくれたとおり、この4のところから、
ちょんちょんちょん……と、いくつぶん進むわけ?
(「5個ぶん」)
まさにそう!で、9のところにくるわけだ。
これと同じように考えたら、じゃあ-3+5はどう?
-3からスタートして、どこへどう進む?
(「右に5個」)
そうだね、いいと思う。
なので、どこの位置に来るかな??
(生徒さんが数直線上の点を数えて、+2のところを指します。)
そのとおり!
正負の数もこんな感じで、数直線上で計算を考えていけるわけ。
(ここで、いくつか問題練習をしてもらいます。)
……うん、いい感じね。
そこで、ちょっと別なというか、また違った表現をすると、
最初に一緒に考えたところなんだけど、
-3と+5は、それぞれこことここだね(それぞれの位置を数直線上で指します)。
で、数字の前に「-」とか「+」という符合が付いているときは、
それぞれその方向のチカラが働きますよ~と考えてもいいのさ。
だから、数直線上だと、それぞれの数値はその位置だけど、
これを計算するとなると、
マイナス方向に3の勢力をもつものと、
プラス方向に5の勢力をもつもののバトルと考えられる。
正負の数って、さっきも言ったかもしれないけど、
対極というか、互いに反対方向の作用を考えていく頭の使い方だともいえるよね。
これでどっちが勝ちそう?
(「+5の方」)
どうして?
(「数字が大きいから」)
まさにそうね、それが、実はきみがすでに「絶対値」という発想を使ってくれたことになるわけよ。
このことを、テキストとかだと、
まず数字同士を比べて大きいほうの符合を採用して、
あとは数字同士で差額を取る、とか表現しているわけ。
……
(以上、わたなべのセリフでした)
遅くなりました。
本日もお越しくださって、本当にありがとうございます。
札幌で、個人契約のプロ家庭教師、
メンターとして活動させていただいています
わたなべと申します。
前回(記事:「中学校数学の考え方!特に正負の数☆」)と今回とで、
少し珍しく、実況中継のようなことをやってみました。
正負の数は中学校の壁のひとつだと思いますので、
ご家庭で指導されている場合など、
どこか参考になるところがあればとてもうれしいです
おそらくどんな勉強にもいえることだと思うのですが、
新しく学ぶ内容はほぼ確実にこれまで学んだ事柄と関連しますから、
そこをうまくつなげてあげられると理解が深まりやすいようです。
「理解」というのもなかなかマジックワードで、
理解しても出来なければ意味がない、などとも表現されてしまうことがありますよね。
でも、小どもたちなりに「理解」の感覚があれば、
それにのっとって各自勉強を進められますから、
もし出来ない部分があったらそこでまた修正すればよいのではないでしょうか(^^♪
それでは、今日もお読みくださってありがとうございました。
また次回もよろしくお願いいたします。
お尋ねになりたいことがありましたら、ぜひお気軽にどうぞ!
わたなべ
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