教えること、伝わること | 札幌の家庭教師 学びの森通信

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札幌でプロ家庭教師をしています。
家庭教師歴28年になります。

ある程度の知識さえあれば、「教えること」はさほど難しいことではありません。

 

何も知らない子供たちに対して、自分の持っている知識をひけらかせばいいだけの話です(笑)。

 

でも、「伝えること」となるとまた話は別ですよね。

 

自分では教えたつもりになっていても、結局、相手には何も伝わっていなかったことに気付き愕然とした経験、きっとみなさんにもあるのではないでしょうか。

 

お恥ずかしながら、私はしょっちゅうです(笑)。

 

そんな時はつい、

 

「何度教えたらわかるの?」

「何回同じこと言わせるの?」

 

といった言葉を吐きたくなるものです。

 

でもそんなときは、子供を責めるよりも、自分に「伝える力」が足りなかったと思ったほうが案外正しい判断かも知れませんね。

 

私も含めて、教える仕事についている人たちは、慢性の「教えたい病?」にかかっていることが多いようです。

 

「あれも教えなきゃ!これも教えなきゃ!」

 

本当に子供のためを思ってなのか、単に自分の知識をひけらかしたいだけなのかはわかりませんが、とにかく「教えなきゃ!」という強迫観念に捉われた生き物といってもいいでしょう(笑)。

 

だからこそ、決して感情的にならず、自分を客観的に判断する力も必要であると言えます。

 

本当に大切なのは、「教えること」ではなく「伝えること」。

 

そこを意識しないと、指導はなかなかうまくいかないものです。

 

ただ、それ以上に怖いのは、教えたつもりはないのに伝わっていることも多いことですね。

 

例えば、「思いやりの気持ちを持ちなさい!」と子供に教えている親が、陰で先生や他人の悪口を言っていたら。

 

例えば、「勉強しなさい!」といつもうるさい親が、本の1冊も読むことなく毎日テレビやネットに興じていたら。

 

私たちが思っている以上に、子供たちは私たち大人の行動を観察しているものです。

 

「子供は親の言うことは聞かないが、親のすることはマネする」

 

という言葉もあるくらいですから。

 

子供を責める前に、「子供のフリ見て我がフリ直す」。

 

そんな心の余裕が、私たちには必要かもしれませんね。

 

子供をやる気にさせる一番の方法は、親がやる気になって何かに取り組んでいる姿を見せること。

 

親のやる気がそのまま子供にも「伝わる」と言ってもいいのではないでしょうか。

 

あなたの言うことには全く耳を貸さない子供たちも、あなたのすることには目を光らせているはず。

 

子供とは、そんな恐ろしい生き物ですから(笑)。

 

 

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