ある程度の知識さえあれば、「教えること」はさほど難しいことではありません。
何も知らない子供たちに対して、自分の持っている知識をひけらかせばいいだけの話です(笑)。
でも、「伝えること」となるとまた話は別ですよね。
自分では教えたつもりになっていても、結局、相手には何も伝わっていなかったことに気付き愕然とした経験、きっとみなさんにもあるのではないでしょうか。
お恥ずかしながら、私はしょっちゅうです(笑)。
そんな時はつい、
「何度教えたらわかるの?」
「何回同じこと言わせるの?」
といった言葉を吐きたくなるものです。
でもそんなときは、子供を責めるよりも、自分に「伝える力」が足りなかったと思ったほうが案外正しい判断かも知れませんね。
私も含めて、教える仕事についている人たちは、慢性の「教えたい病?」にかかっていることが多いようです。
「あれも教えなきゃ!これも教えなきゃ!」
本当に子供のためを思ってなのか、単に自分の知識をひけらかしたいだけなのかはわかりませんが、とにかく「教えなきゃ!」という強迫観念に捉われた生き物といってもいいでしょう(笑)。
だからこそ、決して感情的にならず、自分を客観的に判断する力も必要であると言えます。
本当に大切なのは、「教えること」ではなく「伝えること」。
そこを意識しないと、指導はなかなかうまくいかないものです。
ただ、それ以上に怖いのは、教えたつもりはないのに伝わっていることも多いことですね。
例えば、「思いやりの気持ちを持ちなさい!」と子供に教えている親が、陰で先生や他人の悪口を言っていたら。
例えば、「勉強しなさい!」といつもうるさい親が、本の1冊も読むことなく毎日テレビやネットに興じていたら。
私たちが思っている以上に、子供たちは私たち大人の行動を観察しているものです。
「子供は親の言うことは聞かないが、親のすることはマネする」
という言葉もあるくらいですから。
子供を責める前に、「子供のフリ見て我がフリ直す」。
そんな心の余裕が、私たちには必要かもしれませんね。
子供をやる気にさせる一番の方法は、親がやる気になって何かに取り組んでいる姿を見せること。
親のやる気がそのまま子供にも「伝わる」と言ってもいいのではないでしょうか。
あなたの言うことには全く耳を貸さない子供たちも、あなたのすることには目を光らせているはず。
子供とは、そんな恐ろしい生き物ですから(笑)。
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