親の思い、子の思い | 札幌の家庭教師 学びの森通信

札幌の家庭教師 学びの森通信

札幌でプロ家庭教師をしています。
家庭教師歴26年になります。

塾や家庭教師といった子供を相手にする商売の難しいところは、「サービスを受ける人」と「お金を払う人」が一致していないところにあるような気がします。

「サービスを受ける人」は子供で、「お金を払う人」は親。

お互いに求めているものが一致しているのであれば、特に問題はありません。

でも「親の思い」と「子の思い」に食い違いが生じている場合は、どうしても効果が出にくくなる傾向にあります。

親はバリバリ厳しい指導を望んでいる。
でも子供はのんびりマイペースでやりたい。

そんなとき、「親の思い」に合わせるべきか、それとも「子の思い」に合わせるべきか、正直迷うことがあります。

「お金を払う人」が早く結果を欲しがるのは、人間の感情として当然のことです。

なかなか結果が出なければ、もどかしい思いに駆られるのもよくわかります。

「もっと厳しく指導してください!」
「もっと宿題をたくさん出してください!」

最近はなくなりましたが、若い頃はよくこういった親御さんからの要求がきました。

でも実際に授業を受けたり宿題をやるのは、親御さんではありません。

自分が授業を受けたり宿題をやる立場であったら、果たして同じことが言えるでしょうか?

授業を受けるのも宿題をやるのも、やるのはあくまで子供自身。

その子供自身に耐えられるだけの力が備わっていなければ、ただ闇雲に厳しくしても、宿題を多く出しても、それは子供を追い詰めるだけです。

「親の思い」を優先したばかりに子供の頭と心がパンクしてしまうケースは決して珍しくはありません。

私たち教える立場の人間にとって、そのあたりの見極めがとても大切だなって思います。

 

厳しくやって欲しいという「親の思い」。

もっとのんびりやりたいという「子の思い」。

その両方に応えられるほど、私は器用な人間ではありません。

ですから私は親御さんには「子の思い」を中心に、子供には「親の思い」を中心にして伝えるようにしています。

そのための手段として、このブログも書いているといってもいいかもしれません。

親が「子の思い」を理解し、子供が「親の思い」を理解する。

お互いがお互いの思いを少しでも理解できるようになれば、両者の思いは徐々に一致し始めてくるはずです。

 

そうなれば、きっと良い結果が得られる日も近くなることでしょう。

 

☆生徒募集状況☆

夏期講習の受け付けを開始しました。

体験授業ご希望の方はお問い合わせください。

家庭教師のお問い合わせはこちらから。

札幌の家庭教師 学びの森

 

にほんブログ村 教育ブログ 家庭教師へ