東大生の多くが親から、
「勉強しなさい!」
と言われたことがないそうです。
東大生には遠く及びませんが、私も親からそう言われた記憶はありません。
逆に「勉強なんかしなくてもいい」と言われたことは何度もあります。
私はあまのじゃくな性格なので、親から「勉強しなさい!」と言われていたら、絶対にしなかった自信があります。
今思えば、そのあまのじゃくな性格を、親は利用したのかもしれません。
だとすれば結果的には親の思惑通り、それはそれでちょっと悔しいですが(笑)。
自分には人並外れた運動神経もなければ、楽器も弾けないし芸術的才能もない。でも勉強ならば努力次第で1番になれるかもしれない。
そう思ったのが、私が勉強に目覚めたきっかけでした。
決して誰かに「勉強しなさい!」と言われて、やる気になったわけではありません。
今まで多くの生徒を指導させて頂きましたが、「勉強しなさい!」と言ってやる気になった生徒を私は知りません。
人は誰でも、「自分のことは自分で決めたい」という欲求を持っているそうです。
ですから人に指図されればされるほど、逆に反抗しようという気持ちが強くなります。
これを「心理的リアクタンス」というそうですが、きっと皆さんにも覚えがあるのではないでしょうか。
我が子に対して、「勉強して欲しい」「やる気になって欲しい」と思うのは、紛れもない親心だと思います。
家でダラダラしている我が子に対して、「少しは勉強したら?」と、つい口を出したくなる気持ち、私にもよくわかります。
でも皮肉なことに私たちがその言葉を吐く度に、子供たちのやる気が失せていくのが現実です。
教育って、つくづく「我慢くらべ」だなと思います。
「これだったら頑張れるかも」
子供にそう思わせる環境を自然に作ってあげることが、私たち大人の役割かもしれません。
子供の「心理的リアクタンス」をうまく利用出来ればいいんですが、立場的に「勉強なんかしなくてもいいよ」と言うわけにもいかず、 私にとってはこれがなかなか難しい課題でございます(笑)。
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