1月4日はお正月休みが明けての仕事始めでした。
その日の夜の授業中、実家の兄から私のスマホに連絡が入っていました。
「母さんが倒れて病院に運ばれた」
「今はまだ大丈夫だけど容態が急変することもあるから覚悟したほうがいい」とお医者さんに言われたとか。
その瞬間、私の頭をよぎったのは、父が亡くなったときの光景でした。
もう30年以上前になりますが、私の父は脳出血で病院に運ばれ、わずか2日で帰らぬ人となりました。
あろうことか父が倒れたとき、私は高校時代の仲間と温泉地で羽を伸ばしている最中だったんです。
当時は携帯もない時代でしたから、ホテルに直接連絡が来て、とるものもとりあえず病院に向かったのを憶えています。
父は意識不明のまま2日間を過ごし、結局ひと言も言葉を交わすことなく、逝ってしまいました。
その頃の記憶が蘇ったこともあり、兄からの連絡を受けた直後の私はパニックに陥っていました。
とりあえず急いで親御さん方に連絡をしてお休みを頂き、翌日、急いで実家の青森に向かいました。
コロナの影響もありしばらく実家に帰っていなかったので、母とも久しぶりの再会です。
「自分のことを覚えているだろうか?」と若干の不安を抱えながら(笑)、病室に入りました。
幸い、母はすっかり意識を取り戻したようで、思いのほか、元気そうでした。
なんせ第一声が、「何しに来たの?」でしたから(笑)。
そのうち、「ここは退屈でしかたない」と始まり、
挙句の果てには、
「用がないなら、早く帰って仕事しろ!」
と、追い返されてきました(笑)。
自分が大変な状況なのに、相変わらずの「辛口」口調で息子に心配をかけまいとする気丈な姿に、改めて「母にはかなわない」と思い知らされました。
あれからもう1週間が経つんですね。
授業を潰された生徒や親御さんにはご迷惑をかけてしまいましたが、幸い、今年は大学受験生がいなかったこともあり、何とか事なきを得ました。
人生、いつ何が起きるかわからないものですね。
ただ、私自身は久しぶりに母に会えたことで、長いこと胸につかえていたものが取れた思いがしました。
それと同時に、平穏な日常生活を送れることの有り難さを改めて感じることができた良い機会だったと思います。
「親孝行 したいときには 親はなし」
「いつまでも あると思うな 親と金」
これからも「自分のため」「家族のため」、そして「親のため」にもまだまだ頑張らなければという覚悟を新たにした出来事でした。
以上が、お正月直後に我が身に降りかかった「個人的ハプニング」の顛末です。
今回、快くお休みを受け入れてくださった生徒と親御さん、並びに母の命を救ってくださった医療スタッフの方々には感謝の言葉もありません。
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