自慢に聞こえたら申し訳ないのですが、中学を卒業するまでは、定期テストでも模試でも数学で９割以下の点数を取ったことはありませんでした。
高校受験は１問ミスで満点を逃しました。
そんな私はいつしか、「自分は数学が得意な理系人間だ」と勘違いするようになりました。
でもその驕りは、高校数学との出会いであっけなく打ち砕かれました(笑)。
高校入学直後の実力テストでは半分も取れず、人生初の挫折を味わいました。
それはテストが難しかったから？
いえいえ、それでも満点近い点数を取っていた人は現実にいたわけですから、単純に私の力不足です。
その後、もう１度基礎からやり直すことで何とか取り戻すことが出来ましたが、私はそこで中学数学と高校数学のレベルの差を思い知らされました。
「自分は数学が得意な理系人間だ」なんて思い込んでいたのがお恥ずかしい限りです(笑)。
大学受験を終えたときは、やっと高校数学とおさらばできると晴れ晴れした気分でしたが、まさかこの歳になるまで付き合わされることになるとは、ホント、人生とは皮肉なものです(笑)。
ただ、今は「勉強」というよりはどこか「趣味」の感覚で付き合っています。
チャート式とフォーカスゴールドは改訂される度に１から解き直しているので、もう何周したかわかりません。
昨年から新課程に変わりましたので、今は改訂版の青チャートをせっせと解き続けています。暇つぶしにはもってこいです(笑)。
ただ、これだけ解いていても、全ての問題を解答なしでスラスラ解けるかというと、決してそうではありません。
お恥ずかしい話ですが、何度やっても出来ない問題、引っかかる問題というのは必ず存在します。
まあ、だからこそまた挑戦しようという気になるんですけどね。
いつか完璧に解けるようになりたいと思いつつ、でもやっぱり出来ない問題にイライラしながら「暇潰し」をしている毎日です(笑)。
「青チャート完璧に覚えれば○○大学に行けますか？」
受験が近くなると、こんな質問をしてくる身の程知らずの受験生が時どき現れます。
正直、その浅はかさにイラっときます(笑)。
数学に限った話ではありませんが、「完璧」なんていう言葉を軽々しく使う人を私は信用していません。
私は今でも、勉強で「完璧」なんていう感覚、味わったことありませんから。
それどころか、どれだけやっても、いや、やればやるほど不安になるのが勉強だと思っています。
結局はその浅はかさが今の成績につながっているのに、本人はそこに気付かない。伝えるって難しいですね(苦笑)。
春に進学校に入学した生徒の中には、当時の私と同様、高校数学の難しさに打ちのめされている方も少なくないと思います。
同じ数学でも、中学数学と高校数学は全くの別物だと思った方がいいかもしれませんね。
「過去の栄光」はさっさと捨てて、教科書を１からやり直す気持ちで取り組むことをお勧めします。
中学校まで得意だったからといって、高校数学をナメていたらえらい目に遭いますから。
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