札幌に住みついてから30年近くになります。
途中、1回だけ引っ越しはしましたが、地域的にはずっと同じ場所に住んでいます。
「10年ひと昔」と言いますが、さすがに30年も経てば、この街の様子もずいぶんと変わりました。
30年前はまだ「下町風情」が多少残っていましたが、今は昔ながらの個人商店が消えて、その跡地に高層マンションやホテルが建てられています。
すっかり味気ない街になってしましました(笑)。
そして、新しく出来たマンションやホテルの前を通ると、妻とよくこんな会話になります。
「あれ?、ここ、前は何だったっけ?」と。
毎日のようにその前を通って見慣れていたはずの風景のなのに、いざなくなると、そこに何があったのか全く思い出せないことがよくあります。
人間の記憶力って、ホント、当てにならないものですよね(笑)。
たとえ毎日目にしているものであっても、自分で「覚えよう!」と意識しない限り、なかなか知識は定着しないということがよくわかります。
で、前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
「勉強はしているのに成績が上がらない」と嘆いている子たちをたまに見かけます。
確かに、毎日それなりの勉強時間は確保しているようですし、宿題も「表面上は」やっているようです。
ノートもとても綺麗にまとめられていて、教科書の大事なポイントもチェックされています。
でも残念なことに、そのチェックされている部分を聞き返してみても、的を射た答えが返ってくることはほとんどありません。
失礼ながら、その子にとっての勉強は単なる「作業」になっていることが多いんじゃないかと私には思えます。
教科書やワークに線を引いたりノートを綺麗にまとめたり。
そういった「作業」をすることで、勉強した気分になっている生徒が、案外多いのではないでしょうか。
個人的には、ノートをまとめている時間があるなら、その時間を1つでも多くの単語を覚えたり1問でも多く問題を解いたりする時間に使って欲しいなと思います。
たしかに「カタチから入る」こともひとつの方法ではありますが、「カタチだけで終わらせる」のは、あまりにも勿体ない話ですよね。
カタチをカタチのままで終わらせるのではなく、自分の知識として定着させるためには、「今日は絶対にここを覚えよう!」という強い意識が何よりも必要だと思うんですが、いかがでしょうか。
ただ教科書をボンヤリ眺めているだけで覚えられるほど、勉強は甘くはありません。
英語のリスニングだって、何も考えずに聞いているだけで、聞き取れるようになるわけではないこと、皆さんも経験から学んでいるはずです。
日常的に英語を使っている方は別として、私のような「こてこての日本人」は、やはり単語を覚えてしっかり聞こうと意識しない限り、正しく聞き取るのは難しいのではないかと思います。
私なんて日本語でさえ、さっき妻に言われたこと、ほとんど覚えてませんから(笑)。
中学校も高校も、来月は定期テストを控えている学校が多いようです。
「カタチだけの勉強」から「中身のある勉強」へ。
せっかく勉強の習慣がついているのなら、「あともうひと押し」の努力。頑張ってみませんか。
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