子供たちに中途半端な励ましをしたところで決して良い結果を招かないのは、今までの経験上よくわかっています。
ですから、子どもたちには「ホントのこと」を伝えるようにしています。
「今のやり方じゃ、いくらやっても成績は上がらないよ」
「現状の力で、○○高校(大学)は１００%無理でしょ！」
「キミより頑張っている子なんて山ほどいるわ！」
成績に関して文句を言うことはありませんが、間違った勉強をしていたり、生意気な態度を取ってきたりする生徒には、大人気なく何度もキレています(笑)。
褒めて伸ばすのが主流の今の教育にはそぐわないかも知れませんが、その「ホントのこと」に悔しさを覚えてすぐに行動に移す生徒は、大きく伸びると思っています。
逆に、「ああ、そうですか」と開き直る生徒、あるいはその時ばかりは悔しいと感じてもすぐに行動に移せない生徒は、残念ながら勉強に関しては伸びる見込みはありません。
私が子どもだった頃もそうであったように、多くの子どもたちは主観的な目しか持っていません。
後で頑張れば、簡単に成績が上げられるという希望的観測を持っています。
後で頑張れば、簡単に志望校に合格出来るという希望的観測を持っています。
でも、現実はそんな甘いものではありませんよね。
自分がいくら頑張ったと主張してもそれ以上に頑張っている生徒がいる限り、簡単に成績が上がることはありません。
自分がいくら頑張ったと主張してもそれ以上に頑張っている生徒が同じ学校を受験すれば、簡単に合格できるわけではありません。
そういった「ホントのこと」を客観的な立場から生徒たちに伝えるのも、私の仕事のひとつだと思っています。
「ホントのこと」にしっかり向き合えるようになって初めて、「ホントの勉強」がスタート出来ます。
「ホントの勉強」は、宿題だから仕方なくやるものではありません。
「ホントの勉強」は、言われたからやる受け身のものではありません。
昨日よりも今日、今日よりも明日、自分が賢くなるための勉強です。
「ホントのこと」から目を背けずに、「ホントの勉強」をやり続けること。
それが成績を上げて、志望校に近づくための唯一の方法ではないでしょうか。
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