今日は第1章を全部やって明日は第2章・・・
あるいは、1日3ページずつ進んで1週間で宿題を終わらせる。
このように勉強の計画を立てる生徒をよく見かけます。
でも、ちょっと待ってください。
これって、先に進めることだけが目的になっていませんか?
同じ3ページでも、単純な計算ばかりが並んだ3ページと、難しい図形問題が並んだ3ページがあります。
当然、1問を解くのに要する時間もまったく違います。これを同等に考えるのは、無理がないでしょうか?
計画を立てるなら、そのページに載っている問題の量や難易度、さらに自分の得意不得意も考慮しないと、必ず計画倒れになります。
自分が得意な単元ならそれほど時間もかかりませんが、苦手な単元を克服するには、当然それなりの時間がかかるはずです。
でも、多くの子供たちは、苦手な単元は極力やりたくないので、赤ペンでテキトーに答を写して、先に進もうとします。
気持ちはわからないでもありませんが、これでは力がつく勉強とは言えませんよね。
ゲームで言えば、自分のレベルが全く上がっていないのに、ステージだけを上げて行ってラスボスを倒そうとしているようなものです。
これでクリアできるなら、ゲームとしての面白さは半減してしまいますね(笑)。
ステージをクリアするためには、まずは自分のレベルを上げていかなければいけません。
それと同様、苦手な単元にぶつかったら、ただ答を丸写しするのではなく、教科書や参考書を駆使してある程度克服してから先に進むべきではないでしょうか。
「先に進むことよりも出来るようになることを目的にしなさい! そのほうが後でラクになるから」
子供たちには常々そのように言っているのですが、これがなかなか通じないのがもどかしい限りです。
きっと多くの先生や親御さんも、感じておられるのではないでしょうか。
多くの中学受験塾や進学塾では、アクセル全開で授業が進みます。
1回の授業で簡単に理解できる生徒はいいですが、そうでない生徒にとっては、ついていくのが大変です。
いや、ついて行けていない生徒が大半かもしれません。
内容がまだ理解出来ていないうちに、週末にはテストがやってきます。
そして、そのテストの復習も出来ないまま、翌週にはまた違う内容を習います。
こういった勉強で疲れ果てて、勉強嫌いになってしまった生徒、今まで何人も見てきました。
どこかで「ブレーキ」をかけてくれる大人がいたら、彼ら(彼女ら)の状況は変わっていたかもしれません。
物事は、「アクセル」だけで、先に進めるわけではありません。
時には、「ブレーキ」をかけて、立ち止まって考えることも必要です。
そして勉強においても、「アクセルとブレーキの踏み間違い」は大事故につながる可能性もあるということ、子供たちにも親御さんにもわかって欲しいなと思います。
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