今回のエピソードは、ロンがミドルトン高校のマスコット「マッドドッグ」になる、という話ですが、同時に、ドラッケンが、どうして悪者になったのか?、そして、彼とキムパパが、実は大学の同級生だった事が判明するという内容です。
さらに、キムが、パパの過ちを教訓として下す決断を通じて、ロンとの友情の大切さを見つけることになります。
あらすじ・・・。
学校、廊下。
進路指導室(?)から出て来るロン、「僕の人生は終わりだ・・」
ブエノナチョ。
落ち込んで食欲も無いロン。
進路指導で、大学受験に有利だからと、部活を勧められたらしい。
キムは、マスゲームや弁論部などを勧めるが、ロンは乗り気じゃない。そして、部活の良さをアピールするように「チアリーダーってサイコー」と言うと、ロンは「いいねぇ」と乗り気になる。
キムは「アンタには勧めていない」と、まさかのロンの反応に驚く。
キムの家。
キム「私の人生、終わった」と、キムママに、ロンがチアリーダーをやると言っていることを告げるが、キムママは「カワイイじゃない」と、気にも留めていない。
ママはパパに、電話で夕食のピザの注文を取る。
ロケット研究所。
ママからの電話を受けるパパ。しかし、装置に寄り掛かって、ロケットの発射ボタンを押してしまう。
天文台のボブ・チェンから、そのことの問い合わせの電話が来る。そのチェンの背後には、怪しく光る赤い光。
チェンが、週末の同窓会の話題を切り出すが、キムパパは、軍がロケットをマークしている事に気付き、電話を切る。
そして、、チェンは、怪しい奴らに囲まれていた。
チアリーダー部室。
ボニー、「こんなの絶対に止めさせて」と、キムに、まくし立てる。
キムも同じくらい頭に来てると、同じ意見であることを主張するが、ロンのことを「負け犬じゃない」というボニーには、キッパリと「ロンは負け犬じゃない」と反発。
体育館。
キムは、ロンが本気なのかどうか?気になっていたが、ロンは、マスコットをやりたいと、映画用のメーキャップセットで作ったブルドックのマスクをかぶり、その口から泡を吹く演技までしてみせる。
しかしボニーは、「サイテーなアイデア、みんなに笑われて、学校中でコケにされる」と、ロンを罵る。
ロンは、キムが味方してくれると期待したが、キムの意見もボニーと同じ。
ロンは、ちょっと「ふくれた」感じで、立ち去る。
キム、後ろめたい気持ちなのか、そんな視線でロンを見送る。
キムの家。
キムは、パパに相談があると言って、ロンの事を話し出す。
(パパは最初、ボーイフレンドの事かと思って、それならママに・・・と切出すが、キムから論のことだと知らされて、安心・・・?・笑)
みんながロンのことを馬鹿にするけど、自分は味方すべきかどうか?、とキム。
キムパパは、大学時代の仲間について話し出す。
ダンスパーティーの相手を探していた仲間のドゥルーが女性のダンスロボット(ビービー)を作ったが、出来が良くなかったので、みんなで彼を笑い者にした、というエピソード。
「ドゥルーは大学を辞め、彼は、僕らを許さない、しかし、そんな仕打ちをした僕たちも、心のどこかで、自分たちのことを許せない・・・」とパパが話す。
そしてキムに、「ロンの夢を叶えてやるかい?」と問うが、キムは、少し考えて、「やっぱりダメ、あのマッドドックは、くだらな過ぎる」と答える。
学校、ロッカー前。
ロンはキムの話を聞いて「それは君の意見だろ?」と、ムカついてる。
キムは「チアリーダー全員」だと答える。
そこへウエイドから連絡。
天文台のラメッシュ教授から助けを求めて来て、パートナーのチェン教授が行方不明とのこと。キムは、パパの知り合いだと言う。
ロンは、キムとは別行動で移動する事に・・・。(気まずい思いがそうさせる、と思います)
天文台の前。
キム、交通情報のヘリ(ダラス)に乗せてもらった。
ロンの居場所を確認するキム。
ロンは、自転車で上り坂を移動中。「シー、シー」と、口で雑音の擬音を入れつつキムと交信。「雑音で聞こえない」とうそぶいて、イタズラっぽく笑う。
キムは、そんなロンに、「お子ちゃまっ!」と、一言。(キムも、つばきを出しながら「シーッ」と言ってますが、キムニケーターから離しているので、ロンには聞こえてないと思います・笑)
と、その時、天文台から爆発音。
天文台の中。
ラメッシュ教授を迎えに来たいう、ロボット(マネキン型?)3体、ビービーと名乗る。
そこへキム。
ロボットは、キムを分析、「危険度ゼロ」という答えに、キムは、「あんまりじゃない?」と、ジャンプして、戦闘態勢を取る。
一時は、ラメッシュ教授を確保するが、ロンが遅れて到着し、「お子ちゃま」発言が聞こえたと言ってダウン。ロンに気を取られてる間に、教授をさらってロボットは逃げてしまう。
あの3体は、殺人ロボット、ビービー。
キムが手掛かりを探してる間、ロンは、写真立てを見つけ、そこに映っている3人の中にキムパパがいることに気づく。そして、ルーファスが、映っている2人が誘拐された事、次に狙われるのはキムパパであると説明している。
ロンは、キムに言おうとするが、「やるべきことは判っている」と、キムには内緒の行動に出る。
キムの家。
キムパパ(?)が、車で出掛けようとするが、そこにビービーロボットが現れ、車のルーフを破り、キムパパを誘拐。
学校、体育館。
チアリーダーの練習中に、キムパパが現れる。ロンを探しに来た。
パパは、ロンが車に穴をあけて、いなくなったと言う。
キムが不審に思って事情を聞くと、パパは、任務と言って家に来たんだと説明。
ドラッケンのアジト。
リング状の光線に閉じ込められている3人。(チェン、ラメッシュ、キムパパ)。ビービーロボットが監視してる。
そこへドラッケンが現れる。
2人(キムパパ以外)が、ドラッケンのことを「ドゥルー・リプスキー、お前か?」と、問い掛ける。
すると、キムパパのマスクをかぶっていたロンが「違う!、彼はドラッケン、全世界の敵だ!」と叫ぶ。
ロンを見たドラッケンは、「近くにキム・ポッシブルがいるな?」と警戒するが、ロンが「いない・・・」というと、何故か最高の笑顔(?)・・・。
パパの車で移動中。
キムは、ウエイドに、ロンの居場所を探させる。
そして、パパ(運転手)に、もっとスピードを出せないの?と急かすのだが、パパは「ここはスクールゾーンだぞ」と、キムを睨む(笑)。
ドラッケンのアジト。
キムパパのマスクを振り回し、凡ミスだと言って、再びビービーロボットのポッシブル博士を連れてくるよう命令するドラッケン。
そして、これが学生時代に馬鹿にされた仕返しであると告げる。
さらに、キムとポッシブル博士が親戚かどうか尋ね、ロンが「そうだ」と言っても信用せず、「どこにでもある名前だ」とうそぶき、電話帳で確認しようとする。
ミドルトンホテル。
キムたちが到着。
しかし、ホテルでは睡眠ガスによって、みんな倒れている。
奥へ進むキムたち。ホテルのカウンターに電話帳を持ったドラッケン!
大広間に入り、電灯のスイッチを入れるキム。明るくなり、ロンが「黒幕はドラッケンだ」と言う。
そこへ、電話帳を持ったドラッケンが入って来る。「判ったよ、ミドルトンには、ポッシブルは1つだけだ」
そして、キムが、大学時代の同級生の娘であることを知るドラッケン。
同様に、娘の敵が、同級生だったと知るキムパパ。
ドラッケンは、大学時代に友だちみんなに笑いものにされたことを恨んでいて、途中で辞めたため、同窓会にも呼ばれず、だからミニ同窓会を開いたのだと説明。
そして、ビービーロボットを呼び戻すが、戻ったビービーロボットは、自分たちは完璧であり、ドラッケンに従う必要は無いと結論。ドラッケンに向かって行く。
キムは、「なんだか変な感じ」と言って、ビービーロボットに飛び乗り、頭を同士討ちに、ぶつける。
で、諸々格闘がありまして、キム、捕まっちゃいます。
ロンは、「優秀な科学者がいるのに、誰もキムを助けられないのか?」と、言うが、チェンとラメッシュは天文学者だ。そしてドラッケンは、「女同士のケンカ、放っておけ」と、相手にしない。
キムパパは、キムニケーターでウエイドに、妨害信号(高周波、大音量)を出すよう指示。
ビービーロボットは、その攻撃の危険度を「異常に高い」と分析し、キムニケーターを破壊しようとするが、失敗し、システムが崩壊、自爆的に壊れ始め、キムがとどめの攻撃。
(キムのとどめの攻撃の際、キムパパは、「いつもなら暴力は許さないが、あのロボットは別だ」と言っています。)
ロボットは、爆発しバラバラに分解。
キムは、妨害信号を止めて「さすがパパ」と言うと、ドラッケンが逃げ出そうとする。
キムが「同窓会は、どうするつもり?ドゥルー?」と、立ちはだかると、背中にしょったロケットパックを噴射し、逃げようとするが、首が天井に突き刺さる。
キムの家。
キムパパと、チェン、ラメッシュの3人、ピザを食べてる。
キムパパが「僕らがあの時笑わなければ、悪い科学者には、ならなかったかもな・・・」とドラッケンのことを話してるのを聞いたキム。
キムの部屋。
ロンのマッドドックについて、
キムが、ロンに「アンタを馬鹿にしたけど、悪者には、ならないわよね?」と、尋ねると、ロンは「なると言ったら?」と答えるが、「OKする理由には、ならない。だけど、親友だからOKする」と言って、認める事にした。
バスケの試合。
ハーフタイムショー。
キムたちのチアリーダーのパフォーマンスに続いて登場するロンのマッドドック。喝采を浴びている。
ボニーが「客にウケてる」と言うと、キムも「私もビックリよ」と感心して見入ってる。
泡を吹き、撒き散らすマッドドックのアップ・・・で、おしまい。
ん~、教訓話が続きますね。
当初の企画では、たぶんこんな感じで、キムが成長していく過程をサブストーリー的に繋げて行くという狙いがあったのでしょう。実際、キムは精神的にも成長した感じで、第2シーズン以降活躍しています。
ところどころでのキムパパの教育的発言は、父親の厳格さと言う意味で、面白さをアシストしてますね。