今回のキムは、性格が「悪い」(?)方のキムです(爆)。

自分勝手に、ロンをカッコ良くしようと考えて、・・・で、やっぱり、いつものロンがいい、という結論に達するわけですね。

ロンも髪型が変わって、自分を見失う、という雰囲気なのですが、上級生(年上の女性)に注目されるロンに、キムが「やきもち」を焼いている感じが、なんとなく面白いです。


あらすじ・・・。


キムの家。

キムは、飼い犬のプードルを誘拐犯から助けてもらったお礼としてやって来た、フランスのヘアデザイナー「フランソワ」に、ロンの髪形を変えてもらうべく、カットを依頼。

キムママが来て、どうしてここで切るのか、尋ねられるが、「ロンのため、ロンはきっと感謝する」と、説明するキム。

髪はバッサリと、だいぶ切られている感じ。

仕上げにジェル「ル・グープ」を使って、出来上がり。

鏡を見て驚くロン。


学校、ロッカー前。

用品室(?)から出て来ないロン。恥ずかしいらしい。

キムは「絶対、カッコ良くなってる」と言って、ロンを誘き出すが、バケツをかぶって出て来るロン。キムは、「その方が、恥ずかしくないわけ?」と、問う。

すると、ロンは、バケツを取って(・・・も変な帽子も被ってる)で、「おしゃれな髪型になって、自分を見失う。本来の良さが無くなった」と力説する。

キムは、「ごめんね、今の私には、これしか出来ない」と言って、ロンの帽子を取って、「みんな見て!ロンの髪型が変わった」と、廊下を走りながら、みんなに言いふらして行く。

ロンは「帽子を返せ」と、キムを追い駆け見失うと、そこには妖艶(?)な上級生がいた。

彼女は、「あなた誰?、素敵な髪型ね」、「じゃあ、またあとでね」と、流し目を送りつつ、立ち去る。ロンは「この髪、良い!サイコーだ」と喜ぶが、髪の毛がはねてしまう。


下校途中。

ロンは、キムを待ち伏せして、はねた髪を直すため、フランスに行ってフランソワから「ル・グープ」を買おうと提案・・・。キムは文句を言うが・・・。


飛行機。

吹雪の時、助けてくれたお礼で、送ってもらったキムとロン。

ロンの髪型を「おしゃれ」だという、アテンダント。


パリ、フランソワの店。

・・・から出て来る、キム、ロン、フランソワ。

フランソワは、「服あっての髪型」だと言って、服装を何とかするようアドバイス。

通りすがりの女性が、すれ違った際に「ボンジュール」と声を掛けるロンに見とれ、地下に入る階段から落ちる。

ロン、もててます(?)。

それを見たキムは、「髪型を決めるジェルが、世界で一番重要なの?」と、逆切れ状態(?)。(笑)。

すると、あたりが急に暗くなる。停電のようだ。

キムがウエイドに連絡を取る。

ニュース情報では、ヨーロッパ全域が停電。

キムは、ヨーロッパの送電網をキムニケーターに繋げさせ、乗り物の手配を頼む。

ウエイドは、以前助けた、フランスの航空会社に頼む事にする。


ヘリコプターの中。

しかしそれは、ウエイドが遠隔操作する、無人ヘリだった。

怯える、キムとロン。

「軍は、危険すぎて、人が乗れない任務で飛ばしてる」とウエイド。(遊ぶな!ウエイド!・爆)。

電気の使われている場所が判るが、それは地図に載っていない島。

島を発見し、着陸。


島。

高い壁に囲まれた場所。

フックガンで、その壁に、登ると、巨大な電球と、それで日焼けしているマッチョな少年(?)。

キムが塀から飛び降りて(ロンも一緒)、「こんばんは」と挨拶すると、「パパ、誰か来たよ」と、父親を呼ぶ少年。

現れたのは、セニョール・シニア・シニアという、紳士。そして、少年は、息子のセニョール・シニア・ジュニア。

キムも自己紹介。

ジュニアは、ロンの髪型を誉める(ジェルは、お互い、「ル・グープ」らしい。)が、服が合ってないと忠告。

シニア・シニアは、室内スキー場でスキーをしようと思っていたところらしい。(メチャクチャ金持ち)。キムたちに、美味しいジュース(パック入り)を勧めると、キムは珍しく「頂く・・・」ことに。


セニョ-ル・シニア邸の中。

ここが電気を使い過ぎて、ヨーロッパ中、停電になっていると伝えるキム。

そして、「エネルギーは、大切な資源だから・・・」と、節約するよう説得するキム。大きな太陽灯を消すよう進言すると、ジュニアが「ポップスターになるには、小麦色の肌がいるんだ」と、文句を言う。

ロンは部屋の中を観察して、「基地みたい」だと言う。

さらに、「こういう家に住む人なら、世界征服も出来る。」

「通信妨害システム、ミサイル、室内の仕掛け・・・自動レーザー銃、ピラニアの池」などなどを説明。逃げる時のために、洞穴のモーターボート、それに巨大なコマの破壊マシーンなどのアイディアを提供する。

キムは、「蛍光灯に替えれば節電出来る」とシニアに伝えると、そんなロンを「いいからもう行こう、帰って宿題やらなくちゃ・・・」と、引っ張って帰る。

シニアは、ロンのアイディアを聞き、「金も時間もある、おもしろい・・・」とつぶやく。


キムの家。

夕食の前。

キム、シニア邸に行った話をしている。

弟たちは、殴らなかったの?と聞いてくるが、電気を使い過ぎてるだけで殴れない、と返す。

キムママが、料理を持ってくるが、それは「脳」そっくりに作ったミーとローフ。

思わず気持ち悪くなるキム。かなりリアルに作った様子。

キムは、ロンのことが気になるのでと、食べずに自分の部屋へ・・・。


キムの部屋。

ロンに連絡を取るが、家(部屋)には、いないよう・・・。こんな時間に、部屋にいない事に文句を言うキム。(心配というより、上級生にモテていたロンに、やきもちを焼いている感じ、・・・可愛い・笑)

ポケベルを鳴らすが、反応なし・・・。


モールのブティック?

ロン、試着室であれこれ、チェック中。

ルーファスがポケベルに気付くが、ロンは、忙しそうで、相手にしない。


キムの部屋。

パパが来ると、キムは友だちへの世話焼きについて聞くのだが、パパは、実験用のネズミ(ピンキージョーと言う名前のネズミ)に武器(ロボット)を与えて、学校の半分が壊された話をする。キムが聞きたいこととは、またまた関係の無い話だった(爆)。

キムは、「おせっかい」だったと気付く。

ママが来ると、パパから聞いた話をして、パパの話が、この状況に適切かどうか確認?(笑)。

とにかく、キムママはキムに、「だから言ったでしょ?」と、常套句(笑)。

(このあたりのシーンは、短縮版では、ごっそりカットされていますが、女子高生キムの悩みと、家族の関係が、赤裸々に(爆)表現されていますので、大変面白いです。)


学校、ロッカー前。

キム、ロッカーの中のものを何やらやってると、ロンが来る。

キムは、最初、顔を上げずに、プリントか何かに目を通しながらロンと会話。

「昨日、ポケベルならし・・・」

そして、顔を上げて、ロンを見るなり、ビックリする。ロン大変身を遂げている(爆)。

ブルーのネックシャツに、ライン入りのパンツに、ブーツ姿。

キム「どうしちゃったの?」

ロン「ロン・ストッパブルは生まれ変わった・・・」

で、・・・通りかかった上級生アメリアをランチに誘うと、「いいわよ」という返事。

一緒に、立ち去るのを見送るキム・・・「ピンキージョー・・・」とつぶやく。

(つまりキムは、カッコイイヘアスタイルと言う武器を、ロンに与えてしまったことを後悔している、と言うことでしょう。)


廊下。

生徒たちの往来に踏み潰されそうになるルーファスを助けるキム。


食堂。

アメリヤたち上級生に囲まれて話をしているロン。

キムが来て、連れ出す


廊下。

ルーファスを置き去りにしたロンを責めるキム。

ロンは、新しいズボンには、ポケットが無いからと説明。

そこへアメリヤが来て、「教室まで送って・・・」と言われたロン、送って行く。

キムは、ルーファスを自分のポケットに入れて、自分のロッカーへ。


ロッカー前。

ポケットから、ルーファスをロッカーの中に出して、「前のロンの方が良かった」とつぶやくキム。そこへウエイドから連絡。

キムは、セニョールシニア・シニアのことを、「金持ち、でも害は無い」と思っていたのだが、そのセニョール・シニアが西ヨーロッパの電気を使い切ったらしい。

キムは、ライトを消すよう言いに行こうとするのだが、事態はそれでは済まない様子。

彼はさらに、「良さそうな島をよこせ」とヨーロッパ同盟に要求して来た。

キムは、ロンを連れて、「ヨーロッパを救いに行く」ことに・・・。


パリ、ロンドン、ベニス(?)が、次々と停電していく。


セニョール邸。

シニア、悪者の教本を見ながら、「悪の忍び笑い」の練習。

ジュニアに、電話があったか確認するが、ジュニアは、伝言などは受けていない様子。ジュニアに教育的指導(?)を行うシニア。

すると、監視モニターに、キムとロンが侵入して来る様子が映る。


セニョール邸の外。

ロンは、アメリアが、自分の事をブラッド・ピットと呼んだ事をキムに話すが、相手にしないキム。(ごもっとも・・・笑)

セニョール邸を囲む塀には、警戒用のサーチライト。

そして、岩山の崖には、ミサイル発射装置が埋め込まれている。

キムは、「アンタが、ご丁寧に教えて上げたおかげ・・・」と、ロンを責める。

ロンは、「アイデアを出したのは僕だけど・・・ミサイルまで僕のせい?」と反論するが、「100%アンタのせい」とキム。(まったくもって、ごもっとも・・・)

塀を越えて、中へ入り、巨大な変圧器(コンセントの形をしている)を発見。

ドアをノックして(というより、叩いて・・・か・・・)、家の中へ入る。


セニョール邸の中。

池を作ったが、ピラニアは、月曜まで入らないと、説明するシニア。

インターネットで、世界征服のハウツー本を買って、そこには、君が戻ると書いてあったと言うシニアに、キムは「警察に自首しようという箇所は、もう読んだ?」と皮肉を言う(笑)。シニアは、「今読んでいるところは、君に、私を止めても無駄だ!というところだ」と、返す。

その時、ロンが顔に、ニキビが出来たと言うが、それは自動レーザー銃の赤外線センサーが当たっているってこと。キムは慌ててロンを抱かかえ逃げる。

キムはまたまた、ロンのアイデアが実行された事を言うのだが。ロンは、「ちゃんと聞いてたんだ」と逆に感心する始末。

レーザー銃から身を隠し、怒るキム。

シニアは、「ターゲットはミドルトンだ」と宣言し、ジュニアにミサイルの操作を命じる。ジュニアは、「今度はミサイル番かよ」と、不本意な役目に不平を言いつつも、従う。

キムは、ロンに、「シニアは任せて!ジュニアを追って」と指示。

そして、ルーファスに、「ロンを見てて。何かの拍子に、前のロンに戻るかも?」と言って、送り出す。


キムは、レーザー銃の攻撃を振り切り、レーザー銃を同士討ちで壊すが、シニアは次の手段として、巨大コマの破壊マシーンのスイッチを入れる。何台もの巨大コマが現れる。


ミサイル発射室(?)

「何で僕がこんなこと・・・」と文句を言いながら、ミサイルの発射装置を操作するジュニア。そこへロンが来る。ジュニアに体当たりするロン、格闘になるが、ジュニアがロンの髪型をグチャグチャに・・・。

ロンは、慌てて櫛を取り出し、髪の手入れ。その間にジュニアは、発射装置へ戻る。

しかし、今度はロンが、ジュニアの髪型をグチャグチャに・・・。

そのやり取りを、何度か繰り返した後、ロンの櫛を奪い、折ってしまうジュニア。

ロンもジュニアの櫛を奪おうとして、格闘し、櫛は、バルコニーの先端にすべり流される。


一方キムは、必死に巨大コマから逃げ回るのみ。


ロンはジュニアと格闘の最中、ふと、鏡面仕上げの壁に映る自分を見て「誰これ?」と、するとルーファスが、ロンの髪型をグチャグチャに・・・。

その髪を見たロンは、これが自分本来の姿である事に気付く。

そしてルーファスは、ジュニアの櫛を蹴飛ばして、海の方へ落とす。慌てて拾いに向かうジュニア。ロンは、ジュニアを見送ると、ミサイルを格納するよう操作。


セニョール邸の中。

巨大コマに追われているキム。ロンが助けに来る。

ロンは。コマに鉄の棒をぶつけ、向きが変わった隙にキムを引っ張って、安全な場所に隠れる。巨大コマは同士討ちなどの末、爆発したり、勢いが弱まり、止まる。


キムは、ロンに、「もう誰にも、巨大なコマを買えなんて言わないでよ」と警告し、「アドバイスする時は、小さなことにも注意して・・・」と、言うが、ロンが、「例えば、髪形変えたら?」とかというと、「ゴメンね」と謝る。

その間に、秘密の洞穴からモーターボートで逃げるセニョール親子。


学校、ロッカー前。

ロン「僕の人気は、髪型のせいじゃ無かった。自分に自信を持ったせいだ」と、自信満々に、アメリアをデートに誘うが、あっけなく断られる。

(オチとしては、人気の秘密は、髪型だったってことなのね・・・)


キムは、ロンに飛びつくルーファスを「だし」に、「元のアンタが好きな子もいる」と言って・・・おしまい。


前半と後半で、キムの性格がだいぶ違いましたね(笑)。

自信過剰なキムには、いい薬になった・・・ということなんでしょうか?

ロンが、シリーズ中、最もモテたエピソード?・・・ということで、#35~からの「タイム・ポッシブルⅠ~Ⅲ」でも使われることになります。

今回も、キムはあまり活躍してません。逃げてばかりで、ロンに助けられるという珍しいパターンです。このあたりのエピソードでは、まだまだキャラクターの性格付けが安定していません。

ジョシュに憧れるキムと、ロンが気になるキム。

ロンをカッコ良くして、周りから認められる男になって欲しかったと考えると、合点が行きますよね?キムは、周りの評価を気にするタイプ、ありふれた女の子なのですから・・・。


それにしても・・・、

セニョール親子が悪者になったのは、ロンのアドバイスのせいだったなんて・・・(爆)。