計画的偶発性理論③
今回は、「計画的偶発性理論(Planned Happenstance Theory)」を思い出し実際にどのように
活用していくか。
「計画的偶発性理論」
「個人のキャリアの8割は
予想しない偶発的なことによって決定される」とし
その予期せぬ偶然の出来事に
ベストを尽くして対応する経験の積み重ねで
よりよいキャリアが形成されるという考え方です。
ビジネス環境の変化が現在ほど激しくなく
10年後の状況がどうなっているかと
いったことも予想しやすかった時代には
自分の適性や能力
やりたいことなどを分析すれば
目指すべきキャリアゴールや
そこに到達するためにたどるべき道筋が
比較的たやすく導き出されました。
(キャリア・アンカー理論)
しかし
変化のスピードが非常に早く
将来何が起きるかが誰にも
見通せない(不確実性)時代になると
キャリアをあらかじめ計画し
その計画通りに進もうとすることは
現実的ではありません。
キャリアゴールを一つに固定しても、
それが将来も素晴らしいゴールである
とは限らず
ほかにもあったはずの可能性を
失うことになってしまいます。
そこで、計画された偶発性理論では、
キャリアを形成していく上では
何が起きるかわからないことを前提に
予期せぬ偶然の出来事によって
キャリアが決定されると考え
その出来事を積極的に引き寄せて
ステップアップの機会を
創出していこうとしていく
そのために大切なこととして
クランボルツ教授は
・好奇心を持って新しい学習機会を模索し
・失敗に屈せず努力し続けること
・新しい機会が必ず実現すると楽観的に捉えること
・考えや行動をフレキシブルに変える
・結果が不確実でもリスクを取って行動すること
を挙げています。
計画された偶発性理論が示すのは、
偶然を自分自身でチャンスに変える積極性の大切さ。
こうした理論を
自分のキャリアの振り返りをするときの
発見につながるなと思います。
今日はここまで
今日もお読みくださりありがとうごさいます。
思い立ったら今日是吉日