パリ ムーラン・ルージュの思い出 / 独り旅 | 絵夢のアダルト見聞録

絵夢のアダルト見聞録

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ヴェルサイユ宮殿からの帰りの電車、不覚にも爆睡してしまいました。


気がつけば、サン・ラザール駅のホームでした。


時刻は午後8時すぎ、宿へ帰るのは少し早すぎますので、一軒だけちょっと寄り道していこうかな。


そういうわけで、今回の旅は、ムーラン・ルージュです。


ムーランは風車、ルージュはご存知、赤ですね。


当キャバレーは、ちょうど今回の宿とモンマルトルの丘との中間にあります。


建物の屋根の上に大きな赤い風車がありますのですぐわかります。


子供でも知っている百年以上の歴史がある超有名なお店なのです。


ひとりだとちょっと気がひけますが、でも入っちゃいました。


さっそく、かっこつけて、バーボンを注文、氷の音を聴きながら、マリー・アントワネットを回想する、自分でもほとほといやになるキザな私がそこにいました。


前座のあと、突然、けたたましい音楽が鳴り響き、フレンチ・カンカンのライン・ダンスが始まりました。


昔、入社したてのころ、会社の旅行会の余興で踊らされたあのおぞましい記憶が一瞬よみがえりました。


分かる人にとっては、パリの古き良き時代が偲ばれるのでしょうね。


私は、チンプン・カンプンです。


このフレンチ・カンカン、踊り子全員が長いドレスの前をまくりあげて踊るのですが、見えそうでなかなか見えません。


首を伸ばしたり横を向いたり、やっとの思いで見えたものは、何と熟年ダンサーの赤い長パンツでした。


その夜、なかなか寝つかれなかったのは、言うまでもありません。