ドイツ鉄道のおもてなし / 独り旅 | 絵夢のアダルト見聞録

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(各便ごとの案内パンフレット)


(各停車駅ごとの接続案内)

今日もドイツ鉄道のお話です。

かつて、日本の「おもてなし」という言葉が流行しました。

でも、こと鉄道に関しては、ドイツ鉄道(現地ではDBと呼びます)も決して負けてはいません。

それでは、私が体験したドイツ鉄道のおもてなしの中から、いくつかをご紹介いたします。

過去、米国西海岸のSF在住時代も含めて、ヨーロッパへは何回か独り旅をしました。

そして、英国、フランス、スペイン、イタリア、ドイツなどでは、海外旅行者向けの鉄道パスを最大限に利用して、豪華な列車の旅を楽しみました。

今回は、その中からドイツの鉄道、とりわけICEと呼ばれる新幹線にスポットをあてて書いてみました。

中央駅と呼ばれるドイツの主要なターミナルには、エスカレーターや階段がありません。

中央駅の玄関から中へ入り、そのまま一度も上がったり下がったりすることなく、目的の1階ホームの電車にたどり着くのです。

とても、楽チンですね。

しかも、改札がありませんから、重たい荷物を持ちながら、バッグからチケットを取り出す必要がないのです。

ちなみに、東京駅の場合、新幹線へ乗るためには、少なくとも2回は改札口を通ります。

そして、重たいスーツケースを持ちながら、いくつかの階段や長いエスカレーターを乗り継いで、ようやく新幹線ホームへ到着します。

ご高齢者でなくても、たいへんですよね。

また、お見送りの人たちも、入場券なしで新幹線ホームの車両まで行くことができます。

前日のブログと重複しますが、この改札のない鉄道システムは、欧州では一般的なのです。

日本人は、世界一真面目な国民と言われながらも、こと鉄道に関しては、ある意味とても厳しいシステムですので、ちょっと不思議な気がします。

改札機器の導入・保守費用や駅員の人件費などを考えると、コストはかなり違いますよね。

でも、代わりに車内での検札時、無賃乗車などが不正が発覚した場合は、とても厳しいそうです。

もし、違反すると倍以上の追加料金を請求されます。

もっとも、宗教観の違いもあり、違反する乗客は非常に少ないそうです。

もし、鉄道パスを購入する際は、ちょっと奮発して1等クラスを選んで、少々リッチな旅をしましょう。

1等クラスは、座席が1列+2列の配置で、非常にゆったりしたシートです。

JRパスのような連続した5日間とは違って、合計で5日間という使用期間ですのでかなり有効に利用できます。

また、乗車時は、上の写真のような各便ごとのパンフレットが配られます。

そこには、各停車駅ごとの接続バスとか電車の詳細な時刻表も載っています。

旅行者にとっては、このうえないおもてなしです。

また、一等車では、食事の時間帯には、ドイツ名物のWハート型の焼きたてのブレッツェルが出ました。

さらに、新幹線の中でも、ワンちゃんの帯同が可能です。

そして、自転車の持ち込みも自由です。

それから、予約が入っていない区間の指定席は、自由席として扱われ、誰でも追加料金なしで利用することができます。

いかにも、ドイツらしい合理的なシステムですよね。

また、コンパートメントと呼ぶ個室の座席があり、これも予約がない限り、自由に利用できます。

これは、4~6名のグループ旅行には最適です。

日本の新幹線には、ほとんど見かけませんよね。

私は、電車が空いていたこともあり、個室を独りで占有したことがあります。

世の中には、いろいろなおもてなしがあるものですね。

感心することしきりのドイツ鉄道の独り旅の思い出でした。