食レポの狂乱と食品ロスの嵐 | 絵夢のアダルト見聞録

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テレビの大喰いとか早喰いのバラエティ番組を観ていると、やはり日本って、世界有数の平和ボケ大国だということをつくづく思い知らされます。


若い優秀な学生が、テレビ局には見向きもしないという理由も、何となくわかるような気がします。


またテレビ局は、食レポを食リポと言い換えるだけで、あたかも英語に精通しているような勘違いをしているのも、少々滑稽な気がしないでもありません。


英語のカタカナ表記のままの発音では、海外においてはほとんど通じないということをテレビ局の皆さんは知る由もありません。


またテレビ局は、バラエティ番組での食品ロスのことをかなり意識しているのでしょう。


食レポのタレントがひとくち食べただけで、余った残りをスタッフがどこかへ捨てた後、カラになった皿を映し出して、あたかも完食したように見せかけるという姑息な演出を平気で行ないます。


要するにテレビって、視聴率を稼ぐため、視聴者をダマシたりヒッカケたり、もう何でもありの世界だと思った方がほぼ間違いありません。


でも、視聴者の大半を占めるのは、お金はあるけど購買力に乏しいご高齢者ばかりなのですから、かなり笑ってしまいます。 


それにしても、テレビ局って、何とも稚拙で幼稚な発想ですよね。


さて、テレビに登場する食レポの皆さんって、どうしてあんなに超大げさなんでしょうか。


数多くの食レポ番組において、ほとんど同じリアクションで、その例外はほとんどありません。


食レポのご自身も、恥ずかしくないのでしょうか?


それとも、ディレクターから厳しいご指示でもあるのでしょうか?


はたまた、ご自身の次回出演オファーへのアピールなのでしょうか? 


でも、あきらかに度を越しています。


この種の食レポが登場するテレビ番組を観ていて、かなり不快に思うのは私だけでしょうか?


あまりにも常軌を逸していて、食レポの狂乱という言葉がピッタリかと思ってしまうのです。


下積み時代の長いお笑い芸人ならともかく、普通のタレントさんや正規雇用の局アナまでもが、まるで朝昼晩、カップ麺だけの生活を送っているような狂乱のパフォーマンスの連続なのです。


眼の球をひっくり返すくらいのオーバーアクションはごく普通です。


中には、ひと口食べるか食べないかのうちに、飛び跳ねて狂喜乱舞するレポーターもいます。


また、身体をブルブル震わせながら、驚愕しつつ歓喜するレポーターもいました。


まるで、気がふれちゃったみたいで、心配になります。


それでいて、次の食レポが待ってるので、ほんのひと口しか食べません。


ヘタな演技・演出以外の何ものでもありませんね。


しかも、一皿100円の回転寿司も、銀座の超有名寿司店も、青山の超一流のイタリアンも、丸ビルの星つきフレンチも、あのサイゼリアのパスタも、ほぼ同じリアクションなのですから驚きです。


これって、ありえませんよねっ!


そして、その食レポが発するセリフは、ほぼ例外なく「美味しいーーっ!!!」の大連発だけなのです。


例外としては、これも定番ながら「ジューシーーっ!!!」と「柔らかいーーっ!!!」くらいでしょうか。


日本語には、数百という美味しさを表現する言葉があるそうです。


これこそ、ボキャ貧の極みです。


そもそもこれでは、視聴者へは、まったく伝わりません。


まるで、お豆腐を食べて、柔らかーいっと言ってるようなものです。


いくら、取材先への忖度といえども、視聴者が引いてしまうようないつも同じ狂乱のレポートを発していて、ご自身も恥ずかしくならないのでしょうか。


そして通常、そのお店では一般客の人払いをします。


まわりのお客さまにとっても、大迷惑だからです。


かつて、オーバーアクションで大騒ぎしたレポーターが、お客さまからの大ヒンシュクもあり、超有名店から出入り禁止となったという、ウソみたいなお話を聞いたことがあります。


私もいまだかつて、このような超オーバー・アクションをする実際のお客さまには、普通のレストランや食堂でもお目にかかったことがありません。


いかにも、現実離れしたテレビの過剰演出だということがおわかりですね。


テレビの食レポのタレントや局アナの皆さん、ご自分の家族や親戚の方も観ています。


どうぞほどほどにしてください。


それよりも、もう少し、テーブルマナーとグルメのお勉強をしてください。


パスタをズルズルしたり、お寿司はネタの方ではなくシャリの方へたっぷりお醤油をつけたり、クチャクチャ音をたてながら食べたり、お丼ぶりの端に口をつけまるでワンちゃんのような食べ方をしたり、もうめちゃくちゃなお食事マナーなのです。


それから、たったひとくち食べただけで次のお店へハシゴするという、典型的な食品ロスの嵐にも、時節柄、少しは気を使ってほしいものです。


テレビ番組が率先して悪しき習慣を国民へ誘導すべきではありません。


加えて、大食い競争のような超低俗な番組も是非自粛してはどうでしょうか。


食品ロスとは真逆ですが、人間、必要以上に食べることに何の意義があるのでしょうか。


まるで理解に苦しみます。


さらに余談ですが、現地でわざわざお店への取材許可を取りに行くのも、ほとんどがヤラセ以外の何ものでもありません。


中から出てきた店主が、すでにピンマイクをつけていたというお話もあるくらいですから。


そして、食レポ中に流すお料理の単独映像は、スタッフが事前に収録しておくのは業界の基本中の基本です。


さらにさらに余談ですが、恵まれない子供たちに愛の手をとかいうテレビのチャリティー番組も、関係者による募金の横領も発覚し、それがいかに偽善であるかがあらためて良く分かりました。