トリニダード・トバゴ|粘り勝ち入国 | SAORIGRAPH│サオリグラフ

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トロントからカリビアン航空に搭乗。
約6時間でトリニダード・トバゴに到着です。


真夜中だけど機内食出たよー。

 

 

 


チーズが伸びるよー。
 

 

これも残さず食べるよーDE☆BU


機内で入国カードを配られ記入。
現在は3ヶ月以内の滞在であればビザは不要ですが、2013年11月14日まではビザが必要だったそうで。
その頃の人様のブログを読むと、入国審査が厳しいとか、入国審査で嫌な思いをしたとか、そうゆう情報が出てきました。

トリニダード・トバゴ自体の情報が多くないので不安ではありますが、ま、何とかなるか!

全旅程の航空券も取得済みだし、宿もとってあるし、多分大丈夫!




そして早朝4時半過ぎ。
無事トリニダード・トバゴのピアルコ国際空港に到着。

ついに来ましたカリブ海。
青い空!青い海!白い砂浜!陽気な人々!ダンシング!
カリブ海なんて、普段だったら目が潰れる程のダメージを負いそうなリゾートですがまぁいいでしょう。
こんな卑屈なネクラ庶民の小娘(てか30代)がどこまで満喫できるか楽しみです。


じゃ。入国しちゃいますか。(軽い)


入国審査の列に並びます。
「こんな早朝からご苦労様ですな~」
と呑気に入国審査のやりとりを眺めていたわたくし。
しばらくして気付いてしまいました。


ひとりひとりの審査が長い。


今までわたくしが訪れた国々はほとんど喋らずにパスポート出すだけでパス出来たor質問されたとしても『お前何しに来たんだ?』「sightseeingだぜ」というやりとりのみでパス出来ました。
ところがどっこい。
目の前で行われている入国審査は「sightseeing」以上の回答が求められるであろう質問をいくつもされているではありませんか。もれなく全員。

うーむ。わたくしの英語力で突破できるとは到底思えない。
どうしようどうしよう。
何聞かれるんだろう?と怯えていると自分の番がきました。

 

 

パスポートを入国審査官に提出すると、まずはお決まりの質問。

 

 

『何しに来たの?』

「sightseeingです」

 

『トリニダード・トバゴにはどれくらい滞在するの?』

「6日間」

『トリニダード・トバゴではどこに滞在するの?』

「ポートオブスペイン」

『6日間ずっと?』

「はい」

 

 

 

ええ。わたくし、今回の旅程を説明する自信がなくて

ずっとトリニダード・トバゴにいるぜ!

と言いました。

堂々とバルバドス、セントルシアの存在を葬り去りました。

ごめんなさい。

 

 

 

 

 

『じゃあポートオブスペインではどこに泊まるの?』

「ここ」

そう言って、メモ帳に書いた宿泊先の名前と住所を見せると

『そこの電話番号は?』

 

・・・知らねーよ。電話しないもん。

 

「ごめんなさい、分かりません」

『そこは何?ホテル?ゲストハウス?』

「ゲストハウス」

 

この辺までは何とか聞き取って、且つ単語のみ発すれば成り立つ質問でしたが。

 

『ペラペラペラペラ?』

「え?何?」

『ペラペラペラペラ?』

「え?なになに?」

 

わっかんない。わっかんないよネイティブの英語!

でも何となく雰囲気、『何かを持ってるのか?』的な感じの質問っぽかったので

手に持っていた色んな資料を全部渡してみた。

どうやら出国の飛行機は予約してあるのかの確認だったらしく、無事確認がとれ。

パスポートにポンッとスタンプを押してもらえました。

わーい!良かった!

 

 

 

 

 

こうして入国審査を通過したわたくし。

 

 

トリニダード・トバゴと言えば、スチールパン発祥の地!

という事で空港内にもこんなオブジェが置かれています。

スチールパン、聴いた事ないんだよなー。

今回の滞在中に聴く機会あるかなー?

 

 

 

荷物をピックアップし、税関カウンターへ。すると、

『このバッグパックの中には何が入っているんだ?』

そう言ってわたくしのバックパックを指す税関のオジサン。

 

 

 

何がって言われても・・・

 

 

 

え、何、全部言わなきゃダメなのかしら?

面倒だしそもそも英単語を知らない。

一生懸命考えた結果、ドヤ顔で

「clothes.(服)」

とだけ答えてみた。

 

 

わたくしの発音が悪かったのか、この場合「服」って「clothes」では通じないのか、そもそも質問の意図が違うのか。

税関のオジサンは『?』という顔をして、もう一度同じ事を聞いてきた。

 

 

『バックパックの中には何が入っているんだ?』

「clothes.」

 

 

『バックパックの中には』

「clothes.」

 

 

『ばっくp』

「clothes.」

 

 

 

両者一歩も譲らぬ攻防。

くそぉ、パスポートにスタンプは貰っているのに、なんなんだこいつは!

お前はラスボスか!!!

 

 

 

『...OK』

やっと折れたラスボス。

と思ったら、

『ペラペラペラペーラ?』

と全く聞き取れない質問を更にしてきた。

 

 

『ペラペラペラペーラ?』

「え?」

全然聞き取れない。

仕方ない、オジサンの口元に耳を若干近づけてみる。

 

 

『ペラペラペラペーラ?』

「え?」

全然聞き取れない。

日本だったら2回聞き直して良く分からなかったら愛想笑いで誤魔化すけれど、ここは健全な入国がかかっている。

愛想笑いなんかして誤解を招いたら大変だ。

という事でもっとオジサンの口元に耳を近づけてみる。

 

 

『ペラペラペラペーラ?』

「え?」

くそ、マジで聞き取れない。

もっとオジサンの口元に耳を近づけて

頑張って聞き取ろうとしてますわたくし!

アピールをしてみる。

 

 

 

近付きすぎて、完全に恋人同士のパーソナルスペースです。

 

 

距離感的には恋人ですが、

雰囲気は殺伐としています。

 

 

 

『ペラペラペラペーラ?』

「え?」

なんかもう聞き取れる気配無いわ、と諦めかけた次の瞬間。

税関のオジサンが

 

 

 

『ハァ・・・(もう行けよ、という手振り)』

 

 

 

やった!勝った!粘り勝った!

オジサンの溜息(呆れ)と引き換えに税関を突破したわたくし。

 

 

なんだか、ものすごく微妙な心境です。

 

 

素直に喜べない。

くっ・・・わたくしに英語力さえあれば・・・

あの税関のオジサンは一体何を質問していたのか。

真相は闇の中です。

 

 

ま、別にいいか、入国できたんだし!

という感じで粘り勝ちしたトリニダード・トバゴ入国。

次回、王子と無事合流できるといいな!

 

 

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