これ、前回の「大きな歩幅で・・・」と同じ練習だったりするのですが。
前方にある足に体重を移動する際、
「前足に向かって突進するぞ!」という意識では無く、
「中間バランスを保ちながら、体重を移動するには、どうするのがよいのか?」
...という練習方法。
まず、大きな歩幅で「段」に前足に掛ける。 体重は、前足3:後ろ足7くらい。
前足のくるぶしを、思いっきり踏み込みます。
前足に体重移動しようとするけど、後ろ足の膝に、体重が掛かるはず。
これだけ大きな歩幅になると、前足全体で地面を踏んで「よっこいよ!」的な方法では、そもそも体重移動が出来ません。
さらに、前足のくるぶしを、強く踏み込んでいく。
段のコンクリートと、靴が接している部分は、ボール(母指球)の位置なので、
前足は、くるぶしを踏み込んでいても、「ボール(母指球)体重」になります。
後ろ足は、ヒールを上げて、足を「ピン!」と伸ばしているように見えますが、そうじゃない。
足首を曲げて、膝も前足と同じように曲げたいのですが、「否応なしに伸びてしまう!」感じ。
※この写真を見て、前足の足の裏全体で地面を踏み、後ろ足をピン!と伸ばしているように見える人は、間違ってます。(そう見える指導者は要注意)
さらに、前足のくるぶしを強く踏み込みます。
それと同時に、後ろ足の足首を、どんどん曲げていきます。
さらに、後ろ足の膝も、前足同様に、どんどん曲げていきます。
ボディは「後ろ足の膝の真上」にある感じです。
※後ろ足の足首を伸ばす意識だと、アタマから突っこむ体重移動になるのでNGです。
後ろ足の足首を、どんどん曲げていく。
と同時に、後ろ足の土踏まずを、積極的に変化させていきます。
そうすることで、後ろ足が引き寄せられ、前足に寄ってきます。
ここで重要なのは、「ボディを前足の上に移動させよう」という意識を、完全に捨て去ることです。
「後ろ足で蹴って、前足に体重移動させよう」とか、「前足で地面を踏み込んで、ボディが前足の上に進ませよう」とかの意識を持っていると、このような段差のある場合、体重移動ができません。
これは、そういう意識を捨て去るためのエクササイズです。
無事、体重移動が完了しました。
コツを掴めば、これっくらいの動作は、誰でもできるはず。
これが出来る人100人と、出来ない人100人で、
どっちが上達が早いか、比較してみると面白そうですね。
わたしは、出来る人100人の方が、上達が早いと思います。