社交ダンスにおいては、プロ教師からのワンポイントアドバイスは、
「神のお告げ」の如く、ありたがいものである。
毎日・毎晩、必死に、血が滲むような練習を繰り返しても、出来なかったことが
プロ教師のワンポイントアドバイスによって、出来るようになる。
プロ教師の一言は、まさしく「神のお告げ」に匹敵するのである。
そういった「プロ教師のお告げ」のは、たくさんある。
シリーズとして、少しづつ、紹介していこうかと思います。
今回のお告げは、
「ワキから下が足(脚)だと思って踊りなさい」
「脇の下から、足が生えてると思って、脇の下から足を動かしなさい」
そうすれば、大きく踊れますよ
...という「お告げ」についてです。
99%の生徒は、この「お告げ」を信じ、感激の涙を流す。
そして、お告げに従って、それを実行する。
ナチュラルターンで左足をスウィングするとき、
右足(支え足)の上に、体重を掛けて、しっかり乗って、
「左足は、脇の下から生えてるんだぞ!」という意識で、
左胸を突き出して、両方の肩甲骨を真ん中に寄せながら、
両肩を右に回転させながら、左足を振り出していく。
そうすると、想像できないくらい、大きく踊れるんだぞ!
...というお告げ。
99%の生徒は、この「お告げ」を信じ、感激の涙を流す。
これで、世界のトッププロと同じ踊りが出来るんだ
我々だけでは、気づかなかった貴重なアドバイス
死ぬまで感謝します。先生、あなたは神様です...と。
.
しかしながら、残りの1%の生徒は、このお告げに疑問を持つ。
「はぁ? 脇の下から足? そんなのは愚の骨頂!」
足(脚)の根元は股関節だから、大きく躍りたたかったら、
股関節を、ブレないように滑らかに水平移動させながら
股関節を始点としてスウィングすればいい..という生徒。
お告げに疑問を持った1%の生徒は、ダンス界から消され、
お告げを信じる99%の生徒だけが、プロ教師のもとに生き残る
...と。
本当に、このお告げ、正しいのだろうか???