昨日は〈kino cinema新宿〉にて『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』を観ました。
大好きな傑作『サイドウェイ』の〈アレクサンダー・ペイン監督&ポール・ジアマッティ主演〉コンビですから、とっても楽しみです!!
さて、如何なもんでしょうか…
あ~、良かったなァ?
矢っ張りアレクサンダー・ペインとポール・ジアマッティのコンビ、最強のふたりです。
ペインは、社会で一見ウザがられる行動を起こす人々への眼差しが優しく、ペイン映画を観た後にウザい人と接しても…
「ああ、あの人も人生で嫌な事を沢山抱えていらっしゃるんだろうなァ?」
…と思えてしまうのです。ま、効き目は短いかもしれませんが(笑)。
優しい物語を支えるのは、1970年を舞台にしている為の、凝った撮影・音楽・美術。
優しさを増幅させ、ペインならではのこだわりを感じます。
ポール・ジアマッティ扮する偏屈な教師ポールと、ドミニク・セッサ扮する生徒アンガスとの心の交流を描いてまして〈最初はいがみ合っているのが、段々とわかり合ってくる〉と云うお馴染みの展開が繰り広げられるのですけども、その見せ方がさりげないもんですから、ついついのめり込んでしまいます。
アンガスを連れたポールが、ボストンで同級生とバッタリ再会する場面からが良く、此処からがポールの本領発揮。
ポールは、ほじくられたくない部分をほじくられた時の人間を演じると天下一品ですネ?いとおしさすら感じさせます。
本当の意味での人間愛が、本作にはあります。未来はこうして作り上げられるべきかと。
観返したくなる一品。是非、劇場で御覧ください。
最後に…
トリメチルアミン尿症、勉強になりました!