【2023王楽アカデミー賞】 | 三遊亭王楽のぽよよんブログ

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皆様、大変長らくお待たせを致しました…

【2023王楽アカデミー賞】を発表致します☆(←「全然待ってないヨ!」のツッコミ、有難うございます)

昨年は、再映・再見を含め、72本の作品を観ました。

早速参りましょう!先ずは〈助演賞〉から☆



〈助演女優賞〉スザンナ・サン(『レッド・ロケット』)



『ラスト・ショー』のジェイシー、『(500)日のサマー』のサマー、『モテキ』の松尾みゆき、『建築学概論』のソヨン…

王ちゃんが翻弄されまくってきたヒロインに通ずる魅力に、きっとアナタもメロメロパンチ♪

そんなスザンナ、監督が映画館でスカウトしての映画初出演だってんですから驚きやした!

他には『そして僕は途方に暮れる』の香里奈さん、『こちらあみ子』の尾野真千子さん、『レッド・ロケット』のブリー・エルロッド、『月』の二階堂ふみさん。



〈助演男優賞〉メフディ・バジェスタニ(『聖地には蜘蛛が巣を張る』)



マジで上手い!マジで恐ろしい!

脚本から何から素晴らしかったのですが、本作を成功に導いたのは、ほぼ主演と云っても過言ではない此の方の功績でしょう☆

他には『そして僕は途方に暮れる』の豊川悦司さん、『アンダーカレント』の井浦新さんと康すおんさん、『愛にイナズマ』の佐藤浩市さん。



続いて〈脚本賞〉に〈監督賞〉!



〈脚本賞〉アリ・アッバシ、アフシン・カムラン・バーラミ(『聖地には蜘蛛が巣を張る』)



〈形を変えた『ダーティハリー』〉と云った印象に仕上がってたのがグサリと来ました。

他には『そして僕は途方に暮れる』の三浦大輔さん、『逆転のトライアングル』のリューベン・オストルンド、『レッド・ロケット』のショーン・ベイカーとクリス・バーゴッチ、『月』と『愛にイナズマ』の石井裕也さん。



〈監督賞〉ショーン・ベイカー(『レッド・ロケット』)



あんな気持ちいい〈クズ野郎映画〉を観たのは初めて☆

そんな奴にも拘わらず、観客にシンパシーを与えてしまうのが物凄い手腕だなと。

他には『聖地には蜘蛛が巣を張る』のアリ・アッバシ、『BAD LANDS バッド・ランズ』の原田眞人さん、『アンダーカレント』の今泉力哉さん、『愛にイナズマ』の石井裕也さん。



そしてェ…

待ってましたの〈裏作品賞〉発表だァ!



〈裏作品賞〉『セフレの品格(プライド) 初恋』(城定秀夫監督作品)



コレはもう、観た瞬間に決まりました☆近年稀に見る、断トツ裏作品賞。

ツッコミどころが星の数ほどありましたが、コートの下が下着姿のヒロインに、エロみも堪能しながら大爆笑♪いや~、おもろかった!



…では、いよいよ〈主演賞〉!



〈主演女優賞〉安藤サクラ(『BAD LANDS バッド・ランズ』)



おっっっとこ前過ぎるネリに、きっとアナタも度肝抜かれます。またもやガツンと来た。

他には『アンダーカレント』の真木よう子さん、『月』の宮沢りえさん、『愛にイナズマ』の松岡茉優さん、『市子』の杉咲花さん。



〈主演男優賞〉サイモン・レックス(『レッド・ロケット』)



「元ポルノスターで一文無し」と云う役柄でしたが、サイモンご自身も同様の経験をされて、表舞台から一時退かれていたそうな…無駄の無い人生に乾杯!(泣)

他には『そして僕は途方に暮れる』の藤ヶ谷太輔さん、『エゴイスト』の鈴木亮平さん、『生きる LIVING』のビル・ナイ、『ザ・キラー』のマイケル・ファスベンダー。



さて…遂に〈作品賞〉ですが、先ずは〈第10位〉から☆



〈第10位〉『怪物』(是枝裕和監督作品)



今や我が国の至宝である是枝監督が、またもやってくれました。

『ミリオンダラー・ベイビー』を想起させるスコアは、坂本龍一さん。改めて、合掌。



〈第9位〉『逆転のトライアングル』(リューベン・オストルンド監督作品)



ゆるやかに、でも確実に絶望へと堕ちていく緊張感が堪りませんでした。愚か者どもを、きっとアナタも笑えない。



〈第8位〉『そして僕は途方に暮れる』(三浦大輔監督作品)



裕一が、彼女・親友・先輩・後輩・姉・母…と強大な敵(?)に絡んで、着実にレベルダウンしていく様が、おかしくて哀しい(泣)。

遂にラスボス(?)の父と再会してからは、もっとおかしくて哀しくなります☆



〈第7位〉『愛にイナズマ』(石井裕也監督作品)



いい意味で原作と全く違った『月』も圧巻でしたが、此方は石井監督の最高傑作では?



〈第6位〉『ザ・キラー』(デヴィッド・フィンチャー監督作品)



フィンチャー is back!のっけから映画的興奮のるつぼ☆

物語をよりクールなものに仕上げたトレント・レズナーとアッティカス・ロスによるスコアに陶酔する事、間違いなし!



〈第5位〉『BLUE GIANT』(立川譲監督作品)



いや~、泣きました(笑)。

沢辺雪祈が〈SoBlue〉のオーナーから、激しく耳の痛い言葉をぶつけられたところから一気に加速する物語を見逃すな!



〈第4位〉『アンダーカレント』(今泉力哉監督作品)



煙草屋の田島ってじいちゃんが放った「人はみんな、誰かに頼って生きていくもんだ」と云う台詞に、観客みんなが救われたのではないかと。



〈第3位〉『BAD LANDS バッド・ランズ』(原田眞人監督作品)



アノ西成が舞台である事が、逆に本作を格調高く見せておりました。

安藤サクラさんと西成とのマリアージュにより生まれた映画的興奮、とくと味わってください。



〈第2位〉『聖地には蜘蛛が巣を張る』(アリ・アッバシ監督作品)



とにかくハチャメチャに面白い極上のサスペンス。観なくちゃ損しやすぜ?



〈作品賞〉『レッド・ロケット』(ショーン・ベイカー監督作品)



マイキーと共に、17歳のストロベリーに翻弄されてしまえ!クズ野郎、万歳☆



他にも『エンパイア・オブ・ライト』『ベネデッタ』『福田村事件』『月』『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』も良かったですし…

何よりも再見の『アラビアのロレンス』を大画面で観られた事が、最高の映画体験でした!

長々と失礼致しました!読んでくださり感謝です(泣)。

本年も映画から色々と学ばせて頂きますヨ☆