昨日は〈テアトル新宿〉にて『市子』を観ました。
戸田彬弘さんが主宰する〈劇団チーズtheater〉の旗揚げ公演として上演した舞台『川辺市子のために』を、戸田さんご自身が映画化。
川辺市子は、3年間一緒に暮らしてきた恋人・長谷川義則からプロポーズを受けるが、翌日に忽然と姿を消してしまい…ってな物語。
市子を杉咲花さんが、長谷川を若葉竜也さんが、それぞれ演じております。
さて、如何なもんでしょうか…
現在の邦画界に於いて、あらゆる面で最高水準の作品かなと。
ミステリーでグイグイ引っ張る。そのミステリーを彩るカメラの色合いも音楽も舞台美術も全ていい。部屋の本棚、凝ってたなァ?
杉咲花さんをそんなに沢山観ている訳ではありませんが、私の中ではベストアクト。
静かに、だけど激しくこぼれ出てしまう悲しみを表現出来るのが、杉咲さんの真骨頂。
あと、北秀和役の森永悠希さんが出す狂気も良かったです。
どの場面にも緊張感がありましたが、白眉は市子と妹との場面。
じっくりと撮られていて大変素晴らしかったです。暑さが此方にまで伝わり、息苦しさまで伝染する程。
ハイレベルな作品でした☆是非、劇場で御覧ください♪
ところで…
本作、芝居自体は一体どのような形で展開されるのでしょうか?いつか観てみたいっす!