氣功を続けていると
人それぞれに様々な
変化を体験します。
例えば
いつの間にかタバコを
吸いたくなくなったとか
自然に腰痛が出なくなった、
花粉症の症状が軽くなった、
不安を感じたり
イライラすることが減り
気持ちが安定したとか、
またオーラや霊的なものが
見えるようなったとか、
スピリチュアルリーディングが
出来るようになった
という変化を
実感する場合もあるでしょう。
これらは、
氣功のトレーニングや
ワークを積み重ねることで
誰でもが経験できることです。
氣功のトレーニングやワークは
その人の感性を整えたり
研ぎ澄ませることに
つながるからです。
氣功は
「共感覚」
と言われるものを使いますが、
氣を感じること
自体が共感覚です。
ですから、
「氣」という
通常五感では認識できないものを
認識する力を高めるには
共感覚をトレーニングする
必要があります。
共感覚とは、
ある一つの刺激に対し、
通常とは異なる種類の
感覚も生じる現象で、
氣功を学ぶ際には
認知科学の言葉を使って
モーダルチャンネルの混線であると
説明されます。
共感覚の代表的な例としては
- 色字：ある文字を見るとそれに呼応した色が知覚される
- 色聴：ある音を聞くとそれに呼応した色が知覚される
といったものがありますが、
氣を感じるときにも
これと似たような現象が起きます。
氣を感じたことのある人は
わかると思いますが、
氣を感じた時に
多くの人は熱いとか
温かいとかビリビリすると感じます。
つまり氣を感じている時、
多くの人は「触覚」で感じます。
ところが触覚が生じるには、
一般的には皮膚に対する
物理的な刺激が
必要であるにもかかわらず、
氣を感じている時に
そのよう刺激を引き起こす
物理的な発生源があるのか
と言えばそうではありません。
つまりこれが
共感覚と言えるのです。
「氣」というのは
概念であり言葉です。
「概念」は
言葉で理解するものであり
本来五感で
感じるものではありません。
にもかかわらず、
触覚で感じている。
これが
氣を感じるということであり、
言語と触覚の共感覚なのです。
氣を感じることは
何らかの概念＝情報を
身体で感じることに
ほかなりません。
心理学的には
こうした共感覚は
希少で特殊性があると
一般的に認識されていますが、
しかし、
こうした感覚は
実はトレーニングすることが
可能です。
伝統的な氣功のワークや
セルフワークは
まさに
共感覚のトレーニングです。
氣功を続けていくと、
概念を
身体の感覚で認識する
感性が磨かれていくことになり、
その結果、
あらゆる概念を
「氣」で感じることが
可能になります。
もちろん、
通常は五感で
感じることのできないもの
に対しても
「氣」が見えたり、
聞こえたり、
感じられたりするように
なっていきます。
自分の周りにある
植物や食べ物、
自然にもそれぞれに
「氣」を感じることができるし、
大事にしている物や人も
「氣」を放っていることが
わかります。
氣の感覚を磨くと、
この世界のあらゆるものが
氣を放ち、
氣を介して
かかわりあっていることが
腑に落ちていきます。
氣功を
やるほどこの世界を
より豊かに
より深く感じる能力が
培われるということです。
目の前の現実に対して
あれやこれやと
頭で理屈をこねるのではなく、
そこにある「氣」を
ありのままに感じてみると
今までと違った世界が
見えてくるかもしれません。