近年、注目をあびているマイクロカウンセリング。

 

マイクロカウンセリングは、アイビー(Ivey, A.E.)らによって示された、カウンセリング技法を細かい単位に分けて学ぶための体系です。 

 

マイクロカウンセリングの技法について、主に 「かかわり技法」、 「基本的傾聴技法」、 「積極技法」 の3つの技法群を使用して、分かりやすく整理してみますね。
リンゴを乗せた女の子、本と黒板

1. かかわり技法

かかわり技法は、クライエントに対して、カウンセラーが 「あなたの話を聴いています」 「あなたに関心を向けています」 と示すための基本的な技法です。

 

たとえば、次のようなものが含まれます。

  • 視線の合わせ方
  • うなずき
  • あいづち
  • 姿勢
  • 身体の向け方
  • 声の調子

視線、うなずき、あいづちは「積極技法」ではなく、「かかわり技法」 として整理します。

2. 基本的傾聴技法

基本的傾聴技法は、クライエントの話を受け止め、クライエント自身が自分の気持ちや問題を整理できるように支える技法です。

 

代表的には、次のようなものがあります。

  • 質問
  • はげまし
  • いいかえ
  • 要約
  • 感情の反映

基本的傾聴技法では、カウンセラーがすぐに解決策を示すのではなく、クライエントの言葉や感情を丁寧に受け止めて返すことが大切です。 クライエントが自分の体験を整理し、自己探索を深めていくための土台になります。

3. 積極技法

積極技法は、カウンセラーがより積極的に働きかけ、クライエントの気づきや行動変容を促す技法です。

 

たとえば、次のようなものがあります。

  • 指示
  • 助言
  • 情報提供
  • 自己開示
  • フィードバック
  • 解釈

積極技法は、クライエントの理解を深めたり、具体的な行動を考えたりする際に役立ちます。 ただし、使い方を誤ると、カウンセラー主導になりすぎたり、押しつけになったりする可能性があります。 そのため、十分な信頼関係や面接の流れを踏まえて用いることが大切です。

 

試験対策としての覚え方

技法群 主な内容 押さえ方
かかわり技法 視線、うなずき、あいづち、姿勢、声の調子など 話しやすい関係をつくる基本
基本的傾聴技法 質問、はげまし、いいかえ、要約、感情の反映など クライエントの自己探索を支える
積極技法 指示、助言、情報提供、自己開示、フィードバック、解釈など 気づきや行動変容を促す

 

【ひっかけポイント】

次のような問題文には注意が必要です。

「マイクロカウンセリングの積極技法には、視線、うなずき、あいづちが含まれる。」

これは×です。

視線、うなずき、あいづちは、積極技法ではなく、 かかわり技法 に含まれます。

一方で、次の問題文であればです。

「マイクロカウンセリングのかかわり技法には、視線、うなずき、あいづちが含まれる。」

 

【まとめ】

マイクロカウンセリングでは、まずクライエントが安心して話せるように かかわり技法 を用います。 そのうえで、 基本的傾聴技法 によってクライエントの自己探索を支え、必要に応じて 積極技法 を用いて気づきや行動変容を促します。

 

 

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