ぼちぼち雨が多くなってきた6月です。
もうすぐ梅雨だと思いますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
サンテではお腹を触ることが多いです。
その理由をお話しします。
腸と肩こりの関係性とは?意外なつながりと改善のヒント
肩こりは、多くの人が日常的に感じている不快な症状のひとつです。
長時間のデスクワークやスマホの操作による姿勢の悪化、筋肉の緊張が主な原因とされていますが、実は「腸の状態」が肩こりと深く関係していることをご存知でしょうか?
一見、無関係に思える腸と肩。しかし、人体は全体でバランスをとりながら機能しており、ひとつの不調が別の部位に影響を与えることは珍しくありません。
今回は、腸と肩こりの意外な関係と、その改善に向けたアプローチについて解説します。
1. 腸の働きとは?
腸は、食べ物の消化・吸収だけでなく、免疫機能や自律神経の調整、さらには精神面にも影響を与える非常に重要な臓器です。
特に小腸と大腸には、多くの神経細胞が集まっており、「第二の脳」とも呼ばれています。
腸内環境が乱れると、以下のような影響が現れます。
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便秘・下痢などの消化器症状
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免疫力の低下
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自律神経の乱れ
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不眠・イライラなど精神的不調
これらはすべて、肩こりの間接的な原因ともなり得るのです。
2. 腸の不調が肩こりを引き起こす理由
腸と肩こりがどのようにつながるのか、いくつかのメカニズムをご紹介します。
● 自律神経の乱れ
腸と脳は「腸脳相関」と呼ばれる密接な関係を持っており、互いに影響を与え合っています。
腸内環境が悪化すると、自律神経のバランスが崩れやすくなります。
自律神経が乱れると、交感神経が優位になり筋肉が緊張しやすくなり、それが肩こりの原因となります。
● 姿勢の悪化
腸の調子が悪いと、お腹の張りや痛みなどから自然と姿勢が前かがみになりやすくなります。
この状態が長引くと、背中や肩の筋肉に負担がかかり、慢性的な肩こりを引き起こすことがあります。
● 血行不良
腸内環境が悪化すると、腸の蠕動運動が低下し、血流も滞りがちになります。
腸は下腹部に位置するため、そこへの血流が悪くなることで、結果的に全身の血流バランスが崩れ、肩や首などの筋肉にも十分な酸素や栄養が行き渡らず、コリの原因になります。
3. 腸の改善で肩こりも軽減できる?
腸内環境を整えることで、自律神経のバランスが整い、血行も良くなり、姿勢も自然と正されやすくなります。
その結果、肩こりの根本的な改善につながることが期待されます。
以下の方法で腸内環境を整えていきましょう。
● 食生活の見直し
腸に良い食材を積極的に取り入れることが大切です。
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発酵食品(納豆、味噌、ヨーグルトなど):善玉菌を増やす
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食物繊維(野菜、果物、海藻類):腸内の老廃物を排出
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水分摂取:便通をスムーズにするためにこまめに水を飲む
● 腸もみ・腹部のマッサージ
優しくお腹をマッサージすることで腸の動きが活性化され、ガスの排出や便秘の改善に役立ちます。整体院などで「腸もみ」施術を受けるのもおすすめです。
● 適度な運動
ウォーキングやストレッチ、ヨガなど軽い運動は、腸の蠕動運動を促進し、血行を良くします。これが肩こりの軽減にもつながります。
● ストレスのケア
ストレスは腸と肩、両方に悪影響を与えるため、リラックスできる時間を意識的に作ることが大切です。深呼吸や瞑想も効果的です。
4. 整体によるアプローチも有効
腸の不調が肩こりを招いている場合、整体によって身体全体のバランスを整えることで、相乗効果が期待できます。
特に以下のようなアプローチが効果的です。
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骨盤の調整:腸が正常な位置に戻ることで機能が改善されやすくなる
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腹部の筋膜リリース:内臓周辺の緊張をほぐす
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肩・首・背中の調整:筋肉の緊張を緩めて血流を促進
整体は「今ある肩こりの緩和」と「腸を通じた根本改善」の両方を狙えるアプローチとして注目されています。
まとめ:肩こりの改善は腸からも!
肩こりと腸の関係は、まだまだあまり知られていないかもしれませんが、実は密接につながっています。
慢性的な肩こりに悩んでいる方は、腸の調子も一度見直してみる価値があります。
毎日の食生活や生活習慣を整えること、そして必要に応じて整体など専門的な施術を取り入れることで、根本的な改善が目指せます。
「肩こり=筋肉の問題」だけではなく、「腸=全身の健康のカギ」であることを意識して、内側からのケアを始めてみましょう。
サンテ整骨院
院長 鶴田雅之