さんすけのつぶやき -52ページ目

さんすけのつぶやき

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【お母さん①】

地元の新聞に、一般の人が投稿する欄がある。

その中で、60代前半の主婦の記事が目に止まった。

夏になると、県外からまだ目が離せない孫5人と、子供達夫婦、総勢15人が2週間泊まる。

祭りに連れて行ったり、皆の布団を敷いたり、15人の食事を作ったりした。
自分がいつ食事したのか分からない位、目まぐるしかったと言う。
ダンナさんは、さすがに参って、

「用事がある。」

と言って、逃げたそうだ。

そして、皆帰った後、孫が遊び散らかして置かれていった5つの浮き輪を見て、涙がずっと止まらなかった、と。
正月に又来るので、その時の為に体力をつけておかなくては、と。
娘さん達が、家事・育児と頑張っているので、実家に帰ってきた時位はのんびりさせてあげたい、と。
それが、この方の母心と言うんでしょうか。

多分、15人の人達は、宿に泊まりにきたような振る舞いをしているんだろうなぁ。
お母さんだから、なんの遠慮もいらないと思っているんだろうなぁ。

でも、15人の世話をお母さん一人に集中させたら、どれだけ大変かという事は、考えなくても分かりそうなもんだけどね。

甘え過ぎです。

涙が止まらなかったというお母さんは、限界以上の事を頑張り過ぎたから、我慢し過ぎたから、感情がコントロール出来なくなったんだね。

これは、来年の正月に向けて体力をつけて、又頑張ろうというのではなく、泊まりにきた人達に、全て家事分担してと言うべきです。

お母さんだって、子供達が来て楽しかったと思うように。



【お母さん②】

60代後半の知人。

今住んでる家に嫁いだ時からの事。

何故か、居間で、
義父母、
夫、
子供達、
食べる為だけに来る夫の妹一家
が食事をし、自分は台所で食事をしながら給仕していたと言う。

「なんで?」

と、とても不思議だった。

「結婚する前は、家が貧しくて、丁稚奉公(でっちぼうこう)をやっていたから。」

と言う。
???。

「結婚したら、丁稚ではないよね。」

こうしてこの人は、義父母も、勝手気ままだったダンナさんも、最後まできちんと世話した。
それが、正しい事だと信じて疑わない。

長男さんは、母子家庭だったという女性とそのお母さんと住み、家の前を素通りして、寄ってもくれないという。
かなり悔しがっていた。


ある日、しばらく姿が見えなかったが、久しぶりに会った時、

「どうしたの!どこか具合悪いの?」

と、びっくりした。目が窪んで、ガリガリに痩せていた。正直、末期のガンかと思った。

県外に住む娘さんの、出産後の世話の為、2ヶ月居なかったそうだ。

産後の娘夫婦が出掛ける時は、自分が赤ちゃんを抱いて後部座席に乗り、一歩も降りる事なく子守りしながら、娘夫婦が戻って来るのを待機していたとか。

そういえば、ショッピングセンターで、若夫婦が二人並んで歩き、その後を、赤ちゃんを抱いたおばあさんらしき人がついて歩くという光景を、よく見かける。
重いから、おばあさん任せ?

2ヶ月でこんなに痩せても、娘さんは、何とも思わなかったんだろうなぁ。
お母さんだから、何でもやってくれて当たり前と。

残酷だなぁ………。
育てた子供達にまで舐められている。

もっと、自分を大事にしなさいと言ったって、この人は、
「自分は、丁稚奉公だった。」
というのが頭にあって、人を世話するのが、当たり前と思っている。
そこにつけこんで、近所の次から次へと図々しい人達が、寄って来てるようだ。

度を越したお人好しは、人につけこまれ、舐められる。

その後、少しずつ人相が戻って、ホッとしている。

独り暮らしになった今、自分の為に、楽しんで欲しい。



【お母さん③】

知人で60代後半。

3人の子供がまだ小さい頃、女好きのダンナさんが出ていったそうだ。
小さい子どもを3人も抱え、このお母さんは必死だった。
男勝りの力仕事も頑張り、何とか子どもを育て上げた。

やがて娘さんが結婚する時、式にお父さんに出て欲しいと言ったそうだ。
娘の為ならと、グッとこらえて、勝手に出ていったダンナさんを呼んだ。

そして、式当日。

「お父さんとお母さんの、ツーショットの写真を撮りたい。」

と、無理に撮らされたそうだ。
その写真には、怖い顔したお母さんと、とても楽しそうなお父さんの写真が写ってた。何ひとつ悪びれる事のないお父さん。

知人は、

「結局、子どもは、お母さんの辛かった事なんて分からないんだね。とにかく仲良くして欲しいだけで。」

と、残念がっていた。
どうして、お母さんは、このお父さんと笑って写真が撮れるの?お母さんだから、何でも我慢して当たり前なの?

残酷だなぁ。



【お母さん④】

この方は、70代前半。

ダンナさんの仕事は船乗りで、お金は沢山稼いだが、ほぼ飲み代に使って酒グセがあまり良くなかった。

このお母さんは、きつい仕事を長年頑張り、自分の働いたお金をコツコツ貯めて、家を建ててしまった。
その後ダンナさんが亡くなり、一人息子が結婚し、同居している。
だが、生活が苦しいからと言って、息子に年金を全部取りあげられてしまった。
嫁さんは、働かずに家に居るそうだ。
お母さんが建てた家に住んで、年金を全部取り上げ、ご飯を一緒に食べる事もないと言う。

お母さんにとって、いいことないような気がする。
これだったら、年金で独り暮らししたほうがマシかな?自由になるお金がないと、行動範囲も狭まり、あまり楽しくないね。



こうしてみると、苦労して頑張ったお母さんだからこそ、楽させてあげようとは思わないんだなぁ。
不思議でしょうがない。

先日、NHKの番組で見たのは。
親の年金で生活する、中年の無職の子供。
70代で、体に鞭打って仕事をし、30代の子2人を養う、現役お父さんというのを見た。

とても切なくなった。



親が責任を持って育てるのは、学校卒業するまででいいんでないかな。
そこからは、親も子も、大人としての付き合いをしていく。

「親しき仲にも礼儀あり」



私事ですが。

私の子ども達は、学校卒業と同時に、スッパリと親離れしていった。
親なのに、遠慮もします。
初めの頃は水くさいと思ったけど、今は、それでいいと思っている。
子供達は、小学生の頃から男の子でも自発的に食後の片付けを手伝ってくれた。食べた食器は、自分で洗い場に持っていき、洗う。
いつも、なにかやってると、手伝うよと声を掛けてくれた。
思いやりを感じました。
大人になっても変わらない。

だから、ここに述べた4人のお母さん達に対する子どもさん達の扱いが、不思議でならない。


「あなたが大変だと思うことは、お母さんだって大変ですよ。」





なんてね。