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さんすけのつぶやき

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寒かった冬もやっと過ぎ、家庭菜園程度の畑仕事が忙しくなってきた。


一仕事終えた頃、畑のすぐ前の90歳過ぎたトミさんが、私が何を植えているのかを見に来た。冬の期間は寒いので、約半年振りにお顔を見た。


冗談めかして、

「明けましておめでとうございます。今年もどうぞ宜しくお願い致します。」

と言ったら、

「明けましておめでとうございます。こちらこそどうぞ宜しくお願いします。」

と、仰々しくお辞儀をして、ニヤッと笑って返ってきた。冗談が通じている。


杖をついてるので、座れる所に並んで座って、雑談。


デイサービスに通っているトミさんの言うには。


デイサービスには70代、80代の人達が多いが、そこでの話題は、嫁の悪口が多いと。

はっきりとものを言うトミさんは、


「自分が歳とって一番世話になるのは、誰か?娘でもない、息子でもない。血のつながりのない嫁。嫁にこそ感謝を持って大事にしないと。」


と言ったそうだ。

愚痴を言ったおばあさんは、自分と息子夫婦の3人暮らし。嫁は自分のご飯を作ってくれないとこぼしていたそうだ。

トミさんは、「そうなるには今まで嫁に対してどんな態度をとってきたのか。」と聞いたら、何も言わなかったそうだ。

多分、嫁いびりしてきたかも知れないし、あるいはただ嫁が意地悪いだけかも知れない。本当のところは分からないねと、雑談。


70歳の知り合いは、今、97歳の認知症の姑と2人暮らし。

姑さんに嫌な事を言われた事はない。何かあれば息子が悪い、小姑として口出ししてくる娘が悪いと、いつも庇ってくれたそうだ。

だから、お世話をするのは大変だけど、嫌ではないと言う。


この話しをトミさんに教えると、この年齢の人にしては珍しいと言う。嫁いびりが当たり前だった時代。


実家の仏壇の上に取り付けられている先祖の写真は。嫁いびりをして嫁を追い出したお爺さんのお母さん。私の母を嫁いびりしてた祖母の写真がある。どちらもきついお顔をしている。祖母といえども嫌いになる。


それでも昔の嫁さんは、最後まで介護をした人も少なくないと思う。それに対して、どれだけの感謝の言葉が伝えられたのだろう。


今は、嫁でもお世話をきっぱり断れる時代。だって義務はないのだから。

義務のある実子を置いて、世話をしない嫁が悪いと言い立ててる高齢者。


それを分かってトミさんは言ってる。トミさんも珍しい。高齢の割には、公正な考えが出来るし。


座って1時間半の雑談。

いろいろ聞けて楽しかった。

今は亡き義父母の若い時の話しも聞けた。知らなかった事が沢山あった。


少し後悔したのは、沢山苦労したという義母に、もう少し優しくすれば良かったかなと。でも、それが出来なかったのは、義母の私に対する態度も理由になる。


知り合いの、

「優しく接して貰ったら、優しく返せる。」

そういう事です。




なんてね。