家庭菜園をやっていて、畑のほうれん草が食べ頃になった。早速畑の前の家の、90歳過ぎのトミさんの家へお裾分けに行った。
今日は、デイサービスが休みだったらしく、ひとりで留守番していた。ご家族皆さんが食べれるようにと、少し多めに持って行った。
トミさんは、満面の笑顔でありがとうと言ってくれた。スーパーで買ったのより美味しいと信じて疑わない。私は、味の違いは分からないと言うと、そんなはずはないと言う。野菜の雑談をしてから、デイサービス内の話しになった。
デイサービスに入ってきたばかりの人は、誰とも会話せず、ひとりで縮こまっている人が多いそうだ。
3日位しても馴染もうとしない人には、トミさんから、チョイチョイと腕をつつき、どちらからいらしたかと話しかける。そうすると相手は、こちらを向いてくれ、少しずつ話す様になった。
次第に胸に溜まっていた色々な思いを吐露するようになり、それを聞いてあげる。そしたらその人は心が軽くなって、トミさん以外の人にも自分から話しかけられる様になったそうだ。
ここに来る高齢者は、何かしら胸に鬱憤をため込んでいる。それを話す場がない。だから、
「ここで話せるようにしないと。」
と言う。
「トミさん、カウンセラーみたいじゃん。」と言うと、いえいえと手を振った。
1日でもデイサービスを休むと、いなくて寂しかったと皆に言われるそうだ。それをとても嬉しそうに話す。
そうか、トミさんは、ムードメーカーなんだ。
「人の愚痴をあんまり聞いてると、疲れない?。」
と聞いてみた。私は過去にそういう事があって、耐えきれなくなって、距離をおきたいと遠ざけた事がある。エネルギーを吸い取られる様に、ぐったりしてきたから。当然相手は、離れていった。
「疲れない。そういう事もあるんだなーと聞いてる。」
と。
これが、90歳過ぎの人?
多分、子供の頃から、自分から積極的に友達を作るタイプなんだと思う。デイサービスに来て、ただお世話になって帰るのでなく、いかに楽しく過ごせるかと考えている。
凄いなー。
将来自分がデイサービスを利用するようになったら、誰とも話さず縮こまっている方のタイプ。そこにトミさんみたいな人が現れたら、行くのも楽しくなるかな。
トミさん、コミュ力半端ない。
参りました。
なんてね。