畑 | さんすけのつぶやき

さんすけのつぶやき

ブログの説明を入力します。

数年前から、ずっと欲しいと思い続けていたもの。


畑。


家には、何かを植えれる場所は、大きめの玄関マットの広さしかない。

その狭い土に、ミニトマト🍅を3本植えて、ちまちまと家庭菜園をしている。

近所を見れば、あちこち畑があって、いろいろなものを植えている。羨ましくてしょうがなかった。


もし畑を買ったとしても、高齢になった時、使わなくなって雑草だらけになるだろうし。年金で買える訳ないし。叶わない事なのだと諦めていた。


しかし、チャンスがいきなり訪れた。


近所の一人暮らしの90歳になるおばあさんが、畑の4分の1しか野菜を植えていない。


あれっ?、空いてる。


普段から立ち話したりと、コミュニケーションは取ってきた。ダメ元で言ってみようかな。


「◯◯さん、畑の空いてる所に野菜を植えさせて欲しい。どうかな?」


おばあさんは、いともあっさりと許可し、4分の1の所に線を引いて、ここからここまでいいよと言ってくれた。


うわっ!


嬉しすぎた。嬉しくて嬉しくて、何度もお礼を言った。

おばあさんと自分の、90代と60代という年齢差も味方してくれたと思う。

今は杖をついて歩いてるが、まだ元気だった時は、この畑全部に野菜を植えてたと思うから。



早速植えたいものを考え、さつまいもの紅はるかに決めた。

やり方は全く分からない。畝の作り方、苗の植え方、肥料のやり方、葉が繁った時の手入れの仕方などを、YouTubeを観て見様見真似でやってみた。

マルチと言う言葉を初めて知った。畝をビニールで覆い、穴を開けたところに苗を植え付ける。そうすると、草が生えないし、湿度が保たれ、寒くても苗が守られるそうだ。苗の間隔も決まっている。きっちりと測って植えた。


見た目が綺麗な畝の出来上がり。


側で監督みたいにじっと見ていたおばあさんは、「うまいもんだ」と誉めてくれた。自分はただ穴を掘って種芋植えたら、2個しか採れなかったと。

収穫の時が楽しみだとニコニコするおばあさんに、お裾分けしない訳にはいくまい。


次の日、別の近所のおばあさんに声をかけられた。


「芋🍠植えたって?」


この人は、畑仕事が得意な人。本当に芋になるか不安だと言ったら、「芋はそれ程手をかけなくてもなる」と励ましてくれた。


更に別の人に、「畑借りたって?」と声をかけられた。上手く出来たらお裾分けするねと挨拶代わりに言ったけど、軽々と言ってしまった事を後悔してる。そんなにあちこちお裾分けしたら、手元にどれくらい残るのか?と。


さて、芋の植え付けが上手くいったら、まだ空いてるところにもっと何かを植えたいと、欲が出てきた。


さつまいも🍠8本

きゅうり🥒4本

長ねぎ17本位

ピーマン🫑2本

とうもろこし🌽6本

茹でて食べる落花生🥜3本



を、借りた畑にいっぱいいっぱいに植えた。活着するまでは安心出来ない。毎日安否確認しに畑に通ったが、とうもろこしが危うい。ネットで調べたら、肥料不足らしい。早速追肥をしたらメキメキと元気になり、鮮やかな緑色の葉になった。凄い復活。



知人の家に遊びに行った時、畑の話を沢山した。その人は畑仕事が得意で、沢山の野菜を作っていた。色々教えてもらったが、こんな話を聞いた。


「売り物の野菜を作っている人が、沢山の農薬を散布するので、その近辺の人達は家の窓を閉め切るそうだ。でも、散布してるその人は、自分達が食べる野菜には農薬をかけないって。」


と。

………。つまり、自分が作った農薬がたっぷりとかかった野菜を買って食べる人の事は、知ったこっちゃないと。

………。でも、見た目がいいのを選んで買う消費者のニーズに応えるために、そうせざるを得ないのか。


昔、実家に帰ると、沢山の野菜を親は持たせてくれた。キャベツは穴が空いてたり青虫が入ってるのは当たり前。虫が気持ち悪くて、捨てる葉が多かった。今思えば、それは安心して食べれる野菜だったんだな。有り難い事だったと今頃思う。


初めての野菜作り。

今のところは農薬は頭に無い。虫の予防方法をYouTubeを見ながらやってみようと思ってる。


知人が教えてくれた木酢液(もくさくえき)が、薄めて使えてコスパがいいらしい。木酢液という物を初めて知った。これは、犬🐶、🐱が嫌う匂いらしく、撒くとやって来ないとか。葉に散布すると虫が付きにくいとか。1000倍に薄めて葉に散布するのを、原液でかけて農作物を枯らしたとやってたYouTubeがあった。勉強になった。


野菜ひとつ育てるのは、大変だなとつくづく思う。兎に角手がかかる。でもそれ以上に、楽しい。

おばあさんとは毎日の様に顔を合わせるようになった。私が畑に行けば、家から出てくる。それもいい事かも知れない。歳相応に少し認知があり、噛み合わない事があるが、上手く合わせてやってる。楽しければ良し。

畑を貸して頂けた事を本当に感謝している。



ただ、もし自分の畑だったら、植えたいものを好き放題に植えれるのにと思う。

果樹園の様に、果物を沢山植えたい。


昨年、私が柿が大好きだという事で、ご自分の庭に沢山なった柿を贈って下さった方がいた。美味しかった。こんな柿が家で採れたらどんなにいいだろう。憧れである。

柿、ぶどう🍇、梅、ブルーベリー、さくらんぼ🍒、もも🍑、すもも、りんご🍎、キウイ。そんなのが畑にズラッとなったら。想像するとよだれが出そう。


それをアルピニストの野口健さんがやっていた。広い土地があるからだけでなく、技術力が素晴らしくて、何を植えても成功していた。

土いじりが楽しいんだろうな。



さっき、おばあさんと、何も植えてない4分の2のところに生えた雑草の草取りをして、大汗をかいて休んでいる。そこは借りてないからといって、知らん振りは出来ない。風呂上がりかと思うくらい頭がぐっしょり。

農作業って、結構体力使うんだな。鍬を10回位振っただけで、自分の心臓の音が聞こえる。息切れしてまずい。

農業やる人、凄いです。



疲れない程度にやる家庭菜園が、良い。





なんてね。